海外メディアからの質問「女性差別が根底にあるのではないか」
やはりこの質問も、女性差別が根底にあるのではないかという問いとともに発せられる。記者と話していると、日本国憲法では法の下の平等が規定されているにもかかわらず、なぜ社会ではそうした慣行が未だに残っているのかが本当に不思議なようである。
私自身、それにうまく答えられているか自信がない。正直に言えば、私にとってもまったくもって不思議だからである。しかし、社会では男性が上で女性はそれに従うものだという感覚を持つ人に出会うことがある。そうした人々が今回、政府自民党のなかにいたのだろうし、またそうした人々が支持層にいるからこそ、そこに向けて女性を天皇にすることは避けねばならなかったのだろうと想像がつく。
養子対象の旧宮家「こうした存在がなぜ今浮上してくるのか」
そして、海外のメディアが質問してくるのは、(3)養子の対象となっている旧宮家とは何かという問題である。彼らは、こうした存在がなぜ今浮上してくるのか。そもそも今は一般人となっている人が皇族となってその子どもに皇位継承権が与えられるのに、なぜ愛子内親王もその子も天皇になれないのかが不思議なようである。『ニューヨーク・タイムズ』から取材を受けた際、特にこの点を質問され、記事になった。
旧宮家が現在の皇室からは男系としては600年ほど前に離れたことなどを説明すると、そうした遠く離れた人々をなぜ養子に? という疑問が記者から出てきた。やはりここでも、天皇の直系の娘である愛子内親王を差し置いて、という意識があるのだろう。
海外のメディアの取材を受けると、この「皇族数確保」の議論をめぐって日本が世界からどう見られているのかがよくわかる。では、日本国内ではこうした問題を疑問に思って話し合う機会は訪れるのであろうか。
