「70代にはいったら不安」
「今のところは慢性疾患や生活習慣は抱えていない。だけど胃がんをやっているから内臓は丈夫ではないと思う。70代に入ったらどうだろうと不安だよ。色々な話を聞くと、70歳過ぎたら抵抗力が下がる、急に筋力が衰えるというでしょ。つくづく歳は取りたくないと思う」
特に趣味はなく人付き合いも希薄な中、最近の楽しみは月曜日と金曜日に駅向こうに新しくできた喫茶店でモーニングを食べること。
「トースト2枚、ゆで卵、コールスローサラダ、コーヒーか紅茶で650円なんです。物価高だからありがたい」
普段は買えないスポーツ新聞や週刊誌も読めるし、マスターやママさんと少し話ができるようになったのがうれしい。
「今は赤字になる月があっても預貯金で対処できている。まだ片手(500万円)ぐらいの蓄えが残っているので心配はないが、また大きな病気になったり、自分のことが自分でできなくなったりしたらと考えたら不安だよ。娘の世話になるのは嫌だからね、あっけなくコテッと逝きたい」
娘は結婚して神奈川県の海老名市で暮らしている。昔から親子関係はあまり良くないらしく交流はほとんどないという。
胃がんの手術をしたとき、入院前と手術直後に担当医から状況説明があったときだけはやってきたが、自宅に戻っても様子を見に来たことさえない。
81歳まで生きるのは無理だろうな
「男性の平均寿命は81歳ぐらいでしょ。わたしはそこまでは無理だろうな。目標は75歳を迎えられること。それでいいさ」
長生きしてもあまりいいことはないみたいだ。