矢樹さんの睡眠術
――作品のテーマである「睡眠」にちなんで、矢樹さん自身の眠りについても聞かせてください。
矢樹 入眠自体は大丈夫なんですが、寝てから目が覚めてしまう、いわゆる中途覚醒があって。だからすごく安眠タイプというわけではないんです。なので、なるべく寝る前にスマホを見ないようには心がけています。
――どのようなルーティーンで眠っていますか。
矢樹 布団に紙の書籍と電子書籍を両方持ち込んで寝ます。まず読書灯で紙の本を眠くなる直前まで読んで、そのまま寝落ちしそうになったら、電子書籍の明るさを落とした方に切り替えて、そのまま意識が失われるまで読む、という感じです。
――2冊ともミステリーですか?
矢樹 大体ミステリーですね。あとはホラーも。
バディジャンル好きにも、本格ミステリーファンにも届けたい
――最後に、本作を手に取る読者に向けてメッセージをお願いします。
矢樹 根津が夢の中でヒントを得るという特殊な設定ではあるのですが、ミステリーとしては本格寄りの内容になっています。それから、杏果と、最初は困った部下として杏果の前に現れる根津が、お互いを信頼して支え合うような関係に変わっていく、バディとしての変化も読みどころになっていると思います。
睡眠という切り口に加え、二人の警察官がそれぞれの立場で真実を追っていく、どっしりとした警察小説にもなったと感じています。刑事ドラマがお好きな方にも、ミステリーファンの方にも、広く楽しんでいただけると嬉しいです。
矢樹純さんの初の警察小説『刑事総務課は眠らない』は、2026年7月24日に文藝春秋より発売です。また、7月8日発売の連作短編ミステリー『怖い客』(PHP文芸文庫)も刊行中。洋菓子店やコールセンター、葬儀社など様々な場所に現れる「怖いお客」とスタッフの攻防を描いた作品です。こちらもあわせてお楽しみください。
