人間の複雑さ、それがどう変容していくかに興味がある

——本作が描いた時代の後、イラクは戦火に囚われていくことになります。こうした時代を映画にしていく考えはありますか。

 あるいは、そうかもしれません。まだ分かりません。私は、クリエイティブな挑戦ができ、新鮮でユニークな視点を提示できる作品に集中するようにしています。人間の複雑さや、異なる状況に置かれたときにそれがどのように形作られ、変容していくかという物語に興味があります。私は、人間の魂や欲望を垣間見せてくれるような映画や物語を好むことがよくあります。時代設定に関わらず、今後のプロジェクトでもこの側面をさらに深く探求していきたいと考えています。

映画『大統領のケーキ』

『大統領のケーキ』
祖母と二人で暮らす9歳のラミアは、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。ケーキの材料を集めるべく、ラミアはクラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。
監督・脚本:ハサン・ハーディ/出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム/2025年/イラク、アメリカ、カタール/105分/配給:松竹/© 2025 TPC FILM LLC. All Rights Reserved./7月10日(金) 新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

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