いよいよ明日、7月20日にサッカーW杯の決勝戦が開催される。日本代表の活躍や、ブラジルのまさかの敗退など、多くのサプライズに沸いた今大会。一方、過去の大会では、その熱狂の裏で「最悪のサプライズ」を招いてしまった人物もいる。
仕事の成功報酬として「ヨーロッパ旅行」を手に入れた、あるエリート電通マン。妻へニセの出張申請書まで用意する周到ぶりだったが、その計画は意外な形で水泡に帰すことになる。いったい、何があったのか? そして不倫旅行がバレた2人の末路とは……。
元電通マンの福永耕太郎氏による新刊『電通マンぼろぼろ日記』(三五館シンシャ)より一部抜粋してお届けする。なお、登場人物はすべて仮名である。
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不倫旅行がバレた電通マン
飛松氏は、私より入社年次が1年上の営業の先輩だった。彼はある国立大卒で、その大学の応援団長を務めたことを何より誇りとしていた。押しが強く、仕事ができた。上司たちからの評判もすこぶる良かった。
「おまえも飛松を見習えよ」「飛松先輩の爪の垢あかでも煎じて飲んだらどうだ」「飛松君の言うことをよ~く聞いておくんだぞ」……上司たちから、何度その名前を引き合いに出されて説教をくらったことだろう。
クライアントからの評判もすこぶる良かった。何を言われても笑顔で「わかりました!」と即答するからだ。
しかし、その煽りをくらうのは、彼の後輩たち、つまり私たちなのだった。
