「辻ちゃん加護ちゃんみたいになりたい」もともとはアイドルを目指していた

 長崎県のごく一般的な家庭に生まれたSAOさん。相当なシャイだったが、小学生時代に「モーニング娘。」に熱中し、アイドルへの憧れを募らせていった。特に辻希美さんと加護亜依さんのユニット「W(ダブルユー)」が好きで「私も2人みたいになりたい」と、毎日YouTubeを見ながらアイドルソングを歌う日々を送った。

 転機が訪れたのは高校生のとき。「長崎のアイドル募集」と書かれたチラシを見て、友人と一緒に応募したところ晴れて合格。SAOさんを含む10代のメンバー6人でアイドルグループが結成され、路上ライブやイベント出演などのアイドル活動を開始した。

「当時は『ミユ』という名前で活動していて、『ミススマイル』がキャッチコピーでした。若かったせいか謎の自信があって、恥じらいはなかったです。『ファンを増やして東京に行くぞ!』と野心を燃やして活動していました」

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「ミススマイル」をキャッチコピーに、高校時代にアイドルとして活動していた(写真提供=本人)

 しかし、方向性の違いから、わずか1年ほどでグループを脱退。芸能への夢をあきらめきれずモンモンとしながらも学業に専念し、地元の大学に進学した。大学時代は短期のアメリカ留学を経験するなど充実していたが、やはり心残りを消化しきれず、大学3年生で休学し、身ひとつで上京した。

「演技のスクールに通って、エキストラをしたり、オーディションを受けたりしながら事務所に所属するチャンスを探しました。でも、長く演技をしてきた人と比べると、どうしても劣ってしまう。1年間、東京であがいてみたものの、どうにも道筋が見出だせず長崎に戻って復学しました」

 大学卒業後は、再び上京して一般企業に就職。ありふれた社会人生活を送っていたSAOさんだったが、あるSNS投稿をきっかけに芸能の道へ舞い戻ることになる。