スーツ姿の写真を添えて「おはよう」と書いた投稿が世界中で拡散され、まさかのイーロン・マスクが言及。一夜でフォロワーが約30万人増えるなど、想像もしなかった経験をしたモデル兼金融OLの「SAO」さん。

 この一大ミームによって海外からオファーが舞い込み、米国の「L.A. Comic Con 2025」やテクノロジーの祭典「CES 2026」など巨大イベントに次々出演。現地での撮影会では、数百人のファンが歓迎したという。「世界的バズ」を通じてSAOさんの人生は、どう変わったのか。

週5で金融OLとして働いている、元アイドルのSAOさん ©杉山秀樹/文藝春秋

「おはよう」投稿が突如バズ、イーロン・マスクも引用

 休息期間を挟みつつ、高校生時代からアイドル活動をしてきたSAOさんだが、一区切りとして28歳のときに「アイドル卒業」を決めた。その後は、一般企業に就職して金融領域のマーケティング職に従事しながら、モデル活動を両立している。

ADVERTISEMENT

 アイドルとしてのブレイクは惜しくも果たせなかったSAOさんだが、あるきっかけで2025年の夏に世界的な有名人となった。

 2024年頃から日課としていた朝の「おはよう」投稿が、X上で大きな話題となったのだ。

SAOさんを世界的な有名人に押し上げたポスト。何気ない内容だが、インプレッションは現在9000万近くにまで伸びている

「私の推測ですが、スーツ姿というのもあって『いかにも日本人OL』という風貌で、頬をぷくっと膨らませた表情もアニメキャラっぽいとして外国の方に刺さったのかなと。アメリカを含め、海外から見た『日本人女性だよね』というイメージにぴったりハマったのかもしれません」(SAOさん、以下同)

 X上では同画像がさまざまアレンジされるなど“ミーム化”が勃発。Instagramで約2600万人のフォロワーを持つ米国人女優のシドニー・スウィーニーや米国のマクドナルド店員の女性との比較画像も大きく拡散された。

 さらに、Xに統合されている生成AIチャットボット「Grok(グロック)」を使ったSAOさんのAI動画も生成され、それをイーロン・マスクが引用リツイートするなど世界中がSAOさんに熱狂した。1万にも満たなかったSAOさんのフォロワー数は一気に40万人にまで伸びている。

知らないうちに、自分の動画が勝手に作られ拡散されていたことも ©杉山秀樹/文藝春秋

「なんかすごいことになったぞ、というのが率直な気持ちでした。画面で見るとものすごい数字ですが、私の現実はそれほど変わらない。しばらくはパラレルワールドにいるような感覚でした」

 ちなみに、頬をぷくっと膨らませる印象的な表情は、アイドル時代からの「クセ」なのだとか。

「無意識のうちに、あの表情をしているみたいです。昔からのファンの方にも『チェキ会とかも、いつもあの顔だったよ』と言われました(笑)」