小型の電動ファンによって外から空気を送り込んで涼しく過ごせる、いわゆる「ファン付きウェア」が人気です。かつては建築現場や工場向けの作業着というイメージが強かったこれらファン付きウェアですが、最近は一般的なジャンパーやジャケットと見分けがつかないほど、いい意味で「普通」のデザインになり、街中で見掛ける機会も増えました。

 さらに通常の長袖タイプに加えてベストタイプや半袖タイプなどのバリエーションが登場、また著名ブランドとのコラボも行われるなど、よりファッション性を重視した製品もお目見えしています。街中で見かけたウェアが、気づかなかったが実はファン付きだったというケースも、実際にはかなりの数にのぼると考えられます。

 今回は、こうしたファン付きウェアを長年にわたって取り扱い、毎年のように新モデルを投入しているワークマンの製品を例に、現在のトレンド、および購入にあたって知っておくべきポイントを紹介します。

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写真はイメージ ©hanasaki/イメージマート

「暑くないの?」ファン付きウェアに長袖が多い理由

 ファン付きウェアは、腰付近に直径10cm程度の電動ファンを搭載し、ウェアの中に外気を送り込む仕組みになっています。取り入れた空気が汗を気化させることで熱を奪い、首元や袖口から放出されることで、涼しく感じられるという仕組みです。

ファン付きウェアの着用イメージ(ワークマン公式サイトより)

 ポイントは、最初からエアコンのような冷たい風を送り込むわけではない、ということです。気化熱によって涼しく感じる仕組みですので、汗をまったくかいていない場合、ただ熱風が送り込まれて出ていくだけになってしまいます。

 つまり涼しい部屋から外に出てすぐのタイミングなどでは、あまり効き目がないほか、汗をあまりかかない人にとっては、それほど効果が得られません。効果を感じるには、最低でも軽く汗ばむ程度の状況が必要であることは、知っておくべきでしょう。保冷剤を入れられるポケットを内側に付け、冷風を循環させられる製品もありますので、汗をかきにくい人や、より涼しさを求める場合は、そうした製品を選ぶ手もあります。

 ちなみにファン付きウェアの着用経験がない人にとって不思議に感じられるのが、なぜ暑いのにわざわざ長袖を着るのか? ということですが、上記のような特性を知れば、軽く汗をかいたほうが効果が高まるからだ、と理解できます。長袖にはUVカットの効果もありますので、日差しの強い屋外で長袖のファン付きウェアを選ぶことは、複数のメリットがあるというわけです。

ファン付きウェアのポケット(ワークマン公式サイトより)