7月13日放送のNHK「あさイチ」のがん特集に出演する梅宮アンナさん。『文藝春秋』の連載「がんで生まれ変わった10人」では、自らの闘病体験を赤裸々に発信する意図を語っている(聞き手・稲泉連)。
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「このお医者さんを信頼しよう」
治療を受ける上で心の拠り所にしたのが、担当医への信頼だった。治療方針の説明を受けた際、「治療しなかったら私は死ぬんですか?」と彼女はたずねた。それに対する次のような答えを聞き、彼女は「このお医者さんを信頼しよう」と心に決めたと振り返る。
「それは神様にしか分からない。でも、治そうという気持ちがある人が治っていくんだよ」
医療の限界を認めつつも、治療法についてできる限り知ろうとし、患者である自分自身を信じてみてはどうか――ということだ。以後、それは治療を行っていく上での彼女の基本的な姿勢となった。
ただ、そうして始まった治療の日々の実態は、想像していた以上に過酷なものだったのも確かだ。梅宮さんがまず受けたのは「AC療法」で、アドリアマイシンとシクロホスファミドという2剤を投与する術前化学療法である。2週に一度の投与を計4回、「24時間、最もひどいときの二日酔いがずっと続いている感じ」だったと彼女は表現する。抗がん剤の副作用の強さは人によって異なるが、「私の場合は倦怠感と吐き気が波のように押し寄せ、気力だけで立っているような日々」だった。

