「体が重すぎて家のトイレの便器を割ったことも…」日常生活への影響

――服以外にも、困ることはありましたか?

やせるくん 小学4年生の時、体育の授業中に走っていたら、突然腰が「ガクッ」となって動けなくなっちゃって。病院に行ったら、体重のせいで体に余計な負担がかかって、ぎっくり腰になっている、と言われました。

 他にも、中高生の頃は学校まで自転車で通っていたのですが、数え切れないくらいパンクさせていましたね。

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自転車通学中、よくタイヤがパンクしていたという(本人提供)

 体が重すぎて家のトイレの便器を割ったこともありますし、寝てる時にベッドの底が抜けたこともあります。学校で椅子に座っているとき、椅子の足が突然折れて、頭を打って口を切ったこともあります。

 あと、知らない人が僕のことを見て笑ったりするんですよ。それも嫌でしたね。電車に乗ったら、違う学校の人が横目で見てきて、こそこそしゃべって笑われたり。たまに「デブ」とか聞こえてくる言葉に傷ついてました。

――その頃、ご自身の体型のことは、どう思っていたのでしょうか?

やせるくん いろいろ不便はあったから、「痩せたい」とは思ってたんですよ。野菜を多めに食べるとか、お菓子をやめてみるとか、当時の自分なりにダイエットしたこともあります。

 でも、毎回失敗しちゃって。結局、食べるのを我慢できなかったんですよね。3日も経てば、また元通り食べてました。

©鈴木七絵/文藝春秋

「明らかに体調がおかしくなった」高校卒業後、糖尿病と診断された

――なぜそこから70kgの減量をすることになったのでしょう。

やせるくん 高校を卒業したあたりから、明らかに体調がおかしくなったんですよね。当時はドラッグストアでバイトしていたんですけど、涼しい店内で立っているだけなのに、すぐに喉が渇いてカラカラになる。

 2、3時間で4リットルぐらい水を飲んでも、なんか物足りないんですよ。しかも、ご飯を食べた後は、毎回異常なほどの眠気に襲われてしまって。

「なんか最近おかしいな」と思っていたときに、通っていた専門学校で健康診断を受けたんです。その結果、再検査の通知が来て、しぶしぶ病院に行ったら「糖尿病」と診断されました。