アメリカ事情に詳しい司会者ですら、「んんん?」と
一方で、1990年代前半に高市氏がテレビ出演した際の映像が、Xで再び拡散されていた。当時、高市氏は「元米国連邦議会立法調査官」という肩書で出演し、アメリカ議会では「法律を書いていた」と自ら説明している。その番組の司会を務めていたのが、国際ジャーナリストの小西克哉氏だった。
せっかくなので、小西さん本人に当時のことを聞いてみた(TBSラジオ「プチ鹿島 赤坂タイムス」7月4日放送)。
私が聞きたかったのは、「当時、その肩書をどう受け止めていたのか」ということだった。
小西氏は、「法律をつくっているという話だったので、『にわかには信じ難い』と思った」と振り返る。
本番前の打ち合わせでは、仕事内容についてかなりねちっこく聞いたという。国際ジャーナリストにとって、「立法調査官」という肩書は見過ごせなかった。
「でも、説明がよく分からなかった。『んんん?』と私は唸ってたんですよ。本当に法律なんて書けるのかなと思って」
それでも、
「番組が始まっちゃったから。あまりツッコんでいないんですよ。ツッコんだらマズいと思って」
アメリカ事情に詳しい司会者ですら、「んんん?」と首をかしげた肩書だったのである。
高市氏はその後、メディアへの出演を重ね、数年後に政界へと打って出る。
先日の国会では、高市首相本人もこの問題について説明した。「コングレッショナル・フェロー」であったことは間違いない。そのうえで、「立法調査官」という日本語は、日本に類似の仕事がないため、英語が堪能な知人に相談して訳したという。なるほど、そういう「事情」だったのか。
ただ、ここで別のニュースを思い出した。インド訪問では、モディ首相から「美しい妹」と呼ばれたと高市首相は紹介した。ところが後に政府は、「美しい」はリレー形式の同時通訳による誤訳だったと説明した。高市氏は、どうも「訳」をめぐる話題に縁があるらしい。