門脇は後に、その撮影についてあっけらかんとこう振り返っている。

「よく分からないまま、よく分からずにやっていました。撮影になると『よし。やるぞ』という気持ちが強く、完成作はスポーツを見ているようで湿っぽさがないですね。プレイルームでは頭のネジが2~3本飛んでいました」

2016年撮影の若かりし頃(©︎文藝春秋)

 初めての本格的な濡れ場にもかかわらず、「6人の男女に見られながら我を忘れて快感に没頭する」という通常ではないシーンだったことで撮影には苦戦したという。中でも地味な女子大生が内に秘める強い性欲を示すために喘ぎ声がポイントになっており、監督からダメ出しを受けた。

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 門脇は練習のためにカラオケボックスを借りたり、家でも家族が寝静まった後に喘ぎ声の練習をしていたという。

 初めてのヌードについても「体のことは特に気にしていません。普通の女子大生なのでそれでいいと思いました」とあくまでも自然体。それどころか「脱いだら人見知りが治りました。『愛の渦』は私にとっての軸」と語っている。

仲野太賀との下北沢デートは事務所も公認だったが…

 その年は映画『闇金ウシジマ君 Part2』や『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』にも出演し、第88回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞などの各賞を総なめに。翌年にはNHK朝ドラ「まれ」にも出演し、「個性派女優」として注目・評価が高まっていった。

 性にも恋愛にも奔放な女性を何度も演じてきた一方で、私生活では地に足のついた恋愛遍歴をたどっていることも印象的。

2023年撮影(©︎文藝春秋)

 はじめての熱愛報道は22歳のとき、お相手は同い年の仲野太賀だった。2人は映画『アゲイン 28年目の甲子園』での共演がきっかけで接近し、下北沢でのデート写真などがスクープされた。双方の事務所も「仲よくさせていただいています」と交際を認め、仲野の親も公認と言われたが、後に自然消滅したようだ。