右へ左へ、つづら折れを登れども登れども、山道はまだ続く。汗がじんわり吹き出てきて、あっという間にシャツがびっしょり。
距離にして500〜600mほどを、20分近くかけて登り切り、ようやく尾根に出た。鳥居から城までの距離のうちまだ半分ぐらいだが、尾根まで登ればこっちのものだ。
遺構が徐々に現れ城らしさが増してゆく
地図を見てみると、ここまでで比高290mのうち、170mほどを制覇している。残り1/3ほどだと思うと、急に活力が漲ってくる。尾根道にも勾配はあるが、ここまでに比べればかなりゆるやか。丁字路から10分ほど進むと平場が現れた。しかも木立の中に高さ1mほどの石垣がある。はやくも城の遺構か? と期待が高まる。
が、これは圓林寺という廃寺の跡なのだった。
しかし位置的には、ここも出丸であってもおかしくない。南から尾根伝いの敵を防ぐのに好適だし、これだけの平場、兵を駐屯させない手はないだろう。
圓林寺裏手から北へ伸びる山道を少し登ると、今度は明らかな遺構が目の前に現れた。平虎口だ。
内側から見てみると、折れを伴った食違い虎口のようにも見える。往時は城門でも設けられていたのでは? ここから先は間違いなく、城内といってよいだろう。
城主要部への最後の関門
平虎口の先、全長100m近くある馬場を抜けると、正面に分岐。案内をみると、どちらに向かっても城の中枢部へと到達できるようだ。
右回りで進むことにする。左だと鬼の架け橋が先に現れるからだ。城をまず堪能してから奇石に出逢うほうが、なんとなくいい気がした。結果的にこのルートを選んだことで、金山城自体をより印象的に体験できることになった。
分岐から先、おそらくこれが最後の登りだろう。はやる気持ちを抑えつつ進むと、行手を阻むような巨石群が目の前に。これは天然のままか、それとも光秀が意図して配置したものか。判然としない。
岩と岩の間を抜け切ると、今度はここまでで一番の急勾配。









