女性ファンたちの前で肛門を丸出しにさせられ……

――いわゆる「ワーキャー」コンプレックスみたいなものがあったんですね。

AMEMIYA エロシンガーZで先輩たちも少し認めてくれるようになったかなと思っていたんですけど、ある日先輩主催のお花見に呼ばれてひどい目に遭いました。

 当時、ヒーロー役の僕が、悪者役の先輩たちから相方を救おうとして、逆に僕がやられてズボン脱がされパンツをビリビリに破られるっていうコントをよくやっていたんです。その延長で、花見してる公園で女の子たちもいる中、そのコントを発動されて……相方もいないのに。

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 かいつまんで言うと、公園で女の子たちの前で肛門丸出しにさせられて、しかもそこに焼酎吹きかけられるという。女の子たち、ドン引き(笑)。当時の僕、お笑い界の長瀬智也って言われたこともあったのに! それなのに、めちゃくちゃ引かれちゃって。

 その時、あらためて思いましたね。「俺、女の子にモテたくてこの世界に入ったんだ」って。男にウケたいと思って、実際にウケたからお花見に呼んでもらえたんだとうれしかったけど、結局何なんだよこれって。

©志水隆/文藝春秋

――せつない。

AMEMIYA こんなことするなら自分のやりたいことをやってやる、それでこいつらより先に売れてやるよ、バカにしやがってって思ったんです。募ってたモヤモヤもあったし、結局人気絶頂と言われていた頃にコンビを解散することになりました。

「こいつ、おかしくなった」と思われたらやめさせてもらえるんじゃないかって考えて、サングラスをかけて事務所に乗り込んで「アイ・アム・ア・ミュージシャン!」って叫んだらしいんですけど、正直よく覚えてない(笑)。それくらい精神的に参ってたんでしょうね。

 とにかく覚えてるのは、事務所のエラい人たちにこっぴどく怒られたこと。「お前ら育てるためにいくらかけたと思ってるんだ」って。めちゃくちゃ怖かった事務所の人に「俺の目の黒いうちは、お前のことなんか絶対上に行かせねえからな!」って言われましたよ。それ聞いて、思わずサングラス取りましたもんね。「終わった」みたいな。

 今思えばですけど、その人は残される相方のために怒ったんですよね。でも、その時は分からなかった。「終わった」と。「あーあ、つぶされる」みたいな。