「おかあさんといっしょ」の収録スタジオを訪れたアガワ一行をにっこりお迎えくださったのは、歌のお兄さんとして歴代最長の就任10年目を迎えたこの御方。親子ともども虜にするゆういちろうお兄さんの素顔に迫ります。

(はなだゆういちろう 東京都出身。国立音楽大学音楽学部声楽科を卒業。文学座附属演劇研究所に所属し、演劇やミュージカルなどの舞台を中心に活動。2017年1月に同所を卒業。同年4月よりNHK Eテレの「おかあさんといっしょ」第12代・歌のお兄さんに就任。)

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阿川 「おかあさんといっしょ」は月曜から土曜まで、週6日放送があるそうで。朝ドラみたい(笑)。

花田 そうなんです。なので、週に3回ほど収録があって。昨日も月・火・水の放送分を撮りました。

阿川 1日で3本も!? 参加する子どもたちも毎回違うんですか?

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花田 違うんですよ、これがまた(笑)。今は毎回3、40人ほどの子どもたちが参加しています。スタジオ収録には、3歳の誕生月から4歳の誕生月までのお子さんたちが応募できるようになっています。

阿川 じゃ、3本撮りの時は1日約100人の子どもの相手をしてるってことですか。たーいへん! しかも当日は、収録に参加する親子の待機場所へお兄さん・お姉さんたち自らお迎えに行って、スタジオまで案内するんですって?

花田 それが長年の伝統になっていまして。まず僕らが自己紹介をして、そこからみんなで列になり、収録スタジオまでゾロゾロ向かうんです。

阿川 面白〜い。収録前からもうイベントが始まってるんですね。

花田 スタジオに着くと、子どもたちはセットの中央に集まり、お兄さん・お姉さんから「壁には登らない」など注意事項を聞いたり、技術のスタッフさんたちにご挨拶したり。歌やダンスの練習もその場で行ってから本番を迎えます。

阿川 現場ではお兄さん・お姉さんだけでなく、スタッフの皆さんも一緒になって踊ったりされるそうで。

花田 子どもたちが今どんな踊りをすればいいのか、どこを見ても分かるようにみんなで踊っています。

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阿川 スタジオ全体が「おかあさんといっしょ」ワールドになっちゃうんだ。楽しそう。とはいえ、興奮して走り回っちゃう子とかもいるでしょう?

花田 収録でもよく走り回っている子はいます。面白いのが、カメラ割りを知っているはずがないのにスイッチングで必ず画面に入ってきたりして。ええっ、またいるぞ!って(笑)。

花田ゆういちろう ©文藝春秋

阿川 カメラをちゃんと意識してるのか(笑)。逆に緊張して、固まっちゃう子もいますよね。セットの中に隠れちゃったり。

花田 そういう時は少しだけでも顔が映ったらいいなと思い、「後ろやセットの中にいていいからね」と言いつつ、そっと誘導したりしています。

阿川 そうやって周りに目を配りながら、番組の進行をして歌も歌って。結構てんやわんやじゃないですか?

花田 そうですね。子どもたちに気を取られすぎて、NGを出しちゃったことはあります。