SNSで「おハゲ美容師」として発信し、Instagramでフォロワー数2万人超を誇るあまもあみさん。彼女は約1万人に1人が発症するという「先天性乏毛症」の影響で、生まれつき髪が少ない。

 幼少期から容姿をからかわれ、小学校・高校ではいじめ被害にも遭った。それでも笑顔を絶やさなかった彼女が、当時の苦悩を赤裸々に語った。

 あまもあみさん ©深野未季/文藝春秋

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「みんな髪が黒々としているのに、私だけ薄い」

 あみさんが自分の髪を周りと比べて意識し始めたのは、幼稚園に入った頃だという。

「周りの子がリボンやヘアゴムをつけてすごく可愛い髪型をしているのを見て、『私、この人たちと違うな』と思いましたし、女の子たちからの視線も気にしてしまって」と当時を振り返る。

 写真を撮られることも苦手だった。

「みんな髪が黒々としているのに、私だけ薄いから、すぐに見つけられるんです。卒業アルバムとかも、いかに透けないかを考えていろいろやりましたけど、どれだけ髪をかき集めても透けるんですよ」

 

クラスの男子から授業中に「ハゲ」と揶揄する替え歌を歌われ…

 シャンプーのCMで女性が髪をかきあげる場面にすら、「見たくない」と目を背けていたという。

 学校では、クラスの男子から授業中に「ハゲ」と揶揄する替え歌を歌われたこともある。当時の担任は笑いながら「もう、やめなさい」と軽く注意するだけだった。「あの先生のことは、一生許さないです」とあみさんは言う。

 さらに小2のときの先生には「あんた、頑張って生きるんやで」と涙ながらに言われ、「私が死ぬわけでもないのに」と深く傷ついた。

幼少期の写真(本人提供)

「もう生きたくない」高校ではクラス全体からいじめを受けた

 高校では、仲間をかばったことで状況が一変した。部活のメンバーが容姿をいじられているのが許せず「やめなよ」と声を上げたところ、矛先が自分へと向いたのだ。クラス全体を巻き込むいじめに発展し、あみさんは「もう生きたくない」と追い詰められていく。

 将来の自分年表を書く授業で「20歳で死ぬ」と記したことも、担任に「何そんなこと書いてるの」と軽くあしらわれた。

「私にとっては、それがSOSのサインだったのに、助けてくれないんだって思いました」

〈つづく〉

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