今年1月からNHK会長を務める井上樹彦氏に、元NHK職員の有働由美子氏がインタビュー。「視聴者が気になること」について直球質問すると意外な回答が……。
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政治部記者というと、政治家に取り入って……
有働 井上さんは小学生の時から記者になりたかったとか。小学生の将来の夢としてはなかなか珍しい気がしますが、なぜだったのですか?
井上 5年生の時、先生が社会科の授業で「みんなで自分の住んでいる地域のニュースを持ち寄って壁新聞を作ろう」と言って紙を用意してくれたんです。これは面白いなと思って、その日のうちに1人で作って先生に持っていきました。みんなで作ろうと言っているのに(笑)。
有働 その勢いには先生もびっくりしたでしょうね〜。
井上 実は私の両親は中学校の教師で、父が社会科、母が国語だったんです。その影響で社会はもともと好きで、新聞も当時から読んでいたし、壁新聞作りに飛びついちゃったのです。すると、先生が「そういう仕事をする人をジャーナリストと言うんだよ」と教えてくれました。田舎の子どもだから全然聞いたことがない言葉なんだよね。
有働 福岡県の久留米でしたね。
井上 そう。「ジャーナリストという職業があるんだ」と雷に打たれた、と言うと大げさだけど、心に染みついてしまいました。
有働 進学もジャーナリストになることを想定して選んだのですか。
井上 はい。記者は早稲田出身が多かったし、テレビの解説者も早稲田卒とよく言っていた印象で、夢への最短コースを辿ろうと考えました。天職だと思いこんでいたし、実際に記者になってそう感じました。
有働 政治部記者というと、政治家に取り入って……いや、懐に入って情報を取るとか、取り込まれていくようなイメージもあるのですが。

