このように、ナッツやチーズを適量以上に摂ると、炎症とインスリン抵抗性の両面からアルツハイマー病発症のリスクを上げてしまうことになります。
ナッツやチーズは、たまに(たとえば月に1回くらい)、人生を豊かにするために味わう程度のものだと捉えてください。
「霜降り肉」の落とし穴
「肉は体に悪い」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
ですが、肉そのものを避ける必要はまったくありません。むしろ良質なタンパク源として、私たちの体には欠かせない食材です。
問題は、どのような肉を、どのように食べるかにあります。なかでも、日本で人気の霜降り肉や、手軽に食べられる加工肉には、健康、とくにアルツハイマー病予防の観点から注意が必要です。
霜降り肉は、脂肪が網の目のように入り込んだ肉です。その脂まみれの特性は、残念ながら健康にはあまりよろしくありません。ナッツやチーズの項目でも説明したように、霜降り肉による過剰な脂質の摂取は内臓脂肪の蓄積を促し、全身の炎症や肝臓でのインスリン抵抗性を引き起こす危険性があるからです。
それを知ってか、欧米で一般的に食べられているのは脂肪分が少ない赤身の肉です。
日本では霜降り肉こそが高級な肉であるというイメージがありますが、これは日本だけの価値観なのです。
さらに、日本人が肉を食べる際に多く用いる「焼肉のタレ」にも落とし穴があります。焼肉のタレには、風味を良くするために大量の糖分が含まれていることが多いからです。肉の脂質による悪影響に加えて、糖分による血糖値の急上昇とインスリンの過剰分泌が重なり、インスリン抵抗性のリスクを高めてしまうことになります。
