誰でもネットで情報を入手できる時代の差別化戦略
ーーゲームファンに情報を届けるため、ゲーム会社がオンラインで発表会をする時代になりました。ユーザーもその発表を直接見られるわけで、メディアとして難しさはありませんか?
嵯峨 ゲーム会社が発信する情報は充実しており、それで満足をされる方もいるかもしれません。ですが、どうやって制作されたのか、キャラクターの背景など「もっと色々なことを知りたい」という人々も大変多いと思います。そこを深掘りすることで喜んでいただけるのでないかと。
実際、ゲームのレビューやインタビューは依然として人気があり、実際のプレー動画も反響があります。メーカーと接触し、コンテンツに詳しい知識を持つ編集者・ライターが、皆さんが気になる部分に焦点を当てて紹介するのは我々の強みであり、今後も力を入れていきたいですね。
ーーゲームメディアは、メーカーへの忖度を疑われる難しさもあります。
嵯峨 我々はゲームメーカーと近しい存在で、基本的には「ゲームを応援する立場」だと考えています。同時に読者との間にもいる存在ですので、「客観性」も必要です。
レビューでも単純にすべてを絶賛することはなく、物足りない部分には触れていますし、開発者のインタビューで「改善されるのか」と質問することもあります。
ネットでは、バズ・拡散狙いで「クソゲー」などの強い見出しを使って記事・動画を作る人もいますが、我々はそういうメディアではなく、あくまでゲームが好きな人が楽しいと思える記事・動画を提供する考えでコンテンツを制作しています。
ーーファミ通の代名詞であるクロスレビューですが、影響力について明かせる話があればぜひ。
嵯峨 特にネットが普及する前、クロスレビューは今以上に注目が集まっていたとは思います。有名な噂では「(レビューの点が)1点いくらで買える」とかありました。そんなことは絶対にないんですけれどね(笑)。
点数に納得いただけない場合は、メーカーの方々に丁寧に説明させていただく機会もあったりします。
