ゲームが好きな人が楽しくなれない記事は作らない
ーー別の面で、ゲーム業界の高齢化が指摘されることもあります。ゲームメディアも例外ではないと思うのですが、『ファミ通』では今後の舵取りはどうされますか?
嵯峨 これは昔からなのですが、特定のハードを意識しているわけではなく、また、ゲームに関係ない企画にもたくさん取り組んできました。要するに「面白ければ良い」という空気が編集部にはあり、私も若いスタッフからの企画は止めたりしません。
だから、昔と変わらず、そのときに面白いものを取り上げるという方針ですね。昨年だと(女性に人気のゲーム)「アイドリッシュセブン」を取り上げました。雑誌のメインの読者は男性でも「盛り上がっているコンテンツがあれば扱えばいい」ということなんですよね。
私としては『ファミ通』は、ゲームに興味を持った人が、まず目にするメディアでありたいと考えています。創刊時は、後発のゲームメディアで、王道ではなかったかもしれませんが、40年続けてきたことで、ゲームメディアといえば『ファミ通』と思ってくださる方も多いと思います。今後も、家庭用ゲームやPC、アーケード、スマホゲーム、そしてさまざまなコンテンツを扱っていきます。
そして、先ほどお話しした、ゲームが好きな人が楽しくなれない記事は作らないーーそこは守らないといけないと考えています。他のメディアがとがったことをして人気を集めていたとしても、しないことで「守れるもの」もあるわけです。幅広いジャンルに力を入れていくのが、求められていることであり、目指すべき方向性だと思っています。
ーー40周年を迎えてイベントをされると聞きました。
嵯峨 はい。11月7日(土)、東京のベルサール秋葉原でイベントを開催します。
『ファミ通』としてリアルイベントは10年ぶりでして、いま、編集部は常に企画を考えているところです。40年の蓄積と、関係者とのご縁があって開催できるもので、参加者にもそれを感じていただけると思います。入場無料なので、ぜひ多くの方に参加していただきたいと願っています。
ゲームファンにとっての“最初の扉”として
バズや拡散を狙った悪意ある情報がネット上に溢れる現代だからこそ、「ゲームが好きな人が楽しくなれない記事は作らない」という姿勢を徹底する。40年という歴史に裏打ちされた『ファミ通』の矜持がそこにはあった。
今年11月7日(土)には、東京・ベルサール秋葉原で10年ぶりとなる大規模なリアルイベント(入場無料)も開催されるという。数々の逆風を乗り越え、紙とデジタル、そしてリアルの最適解を模索し続ける老舗メディアは、これからもゲームファンにとっての“最初の扉”であり続けるはずだ。
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