登記情報を見ると実在する会社で代表はカミンスカス(小山操)になっているが、その言葉遊びのような社名の意味は積水ハウスやAに説明されたのだろうか。

 そもそも、カトウほか少なからぬ地面師が偽名を使うのに対して、なぜカミンスカスだけは本名で臨むのかという疑問が浮かぶ。カトウは言う。

「前周りは、不動産のやり取りにおける“仲介”の役割。不都合な情報は『売主から聞かされてない』『知らなかった』と言って通せば、仲介が罰されることはない。前周りは『地主が偽者と知らなかった』と言って逃げられるから、堂々と本名で突っ込むんです。

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 とはいえ、実名を出すわけだからやっぱり詐欺師はやりたがらない。その絶対やりたくないことを平気でやったのが小山さんというわけです」

積水ハウスが前のめりに

 私は服役中のカミンスカスと手紙のやり取りをしているが、初めて対面した時の積水ハウス・C営業次長の様子をこう記している。

《C営業次長は「セキスイのCが買うと言ったら買います。」と言って買う気まんまんでした。》(2025年6月19日消印)

 C営業次長の言葉の通り、17年4月18日には、当時の阿部俊則社長も海喜館を視察。積水ハウスサイドの動きが前のめりになってきていた。