「流血天使」こと杏ちゃむさんが女子プロレスラーとしてデビューしてから8年。いまやハードな流血試合もこなす、正真正銘のデスマッチレスラーだ。

 しかし彼女の前職は、大金を稼ぐ人気グラビアアイドル。かつての最大の武器であった美貌と曲線美を血に染めてまで、彼女が過酷なリングのうえで突き進む理由とは。

©ニット・チ・ダルマ

◆◆◆

ADVERTISEMENT

水着のパッドに札束…グラドル時代のリアル

――ニュージーランド留学から戻ったあと、地元・長野県を出て上京されます。どうやってグラビアのお仕事に繋がるのでしょうか。

杏ちゃむ 現地で高校生は1回やったし、高校に行かなくてもいいやと思っていて美容に興味があったので、東京の専門学校に入学したんです。学校でできた友人たちと原宿に繰り出したとき、スカウトされたのがグラビアのきっかけですね。

――芸能界に怖さは感じませんでしたか。

杏ちゃむ 「何でもやってやろう」くらいの気持ちでした。当時16歳で、精神的に実家を頼ることを諦めていた私にとって、あまり「怖い」と感じるものはなかったです。

――撮影会なども頻繁だったと思います。お給料的にはどうでしたか。

杏ちゃむ 具体的な金額は差し控えたいのですが、大手の優良上場企業の正社員くらいは稼いでいました。当時は未成年の水着もOKでしたからね。

 それに、撮影者とモデルが合意すれば、撮影者が持ち込んだ水着を着て撮影ができるんです。で、手渡された水着のパッドのところに札束があったり……そういう“心遣い”も含めて稼いでいました。

写真は本人Xより

一般企業に就職するも…

――でもそのあと、グラビアを辞めて一般企業に就職しますよね。

杏ちゃむ はい。父もいい顔をしていなかったですし、母の切実な要望もあって。ただその会社はいわゆるブラック企業で、入社2ヶ月で見切りをつけました。私がいた2ヶ月間で、同期が3人飛びました。辞表を提出しても受け取ってくれないので、結果として私も飛ぶしかありませんでした。