人気グラビアアイドルの座を捨て、デスマッチの世界に骨を埋めるため退路を断った杏ちゃむさん。自主興行を合同開催するなど、プロ8年目にしてその存在感はますます大きくなっている。
一方で、一人の女性としての素顔は20代そのもの。複雑な家庭環境で育ち、リング上で傷を増やし続ける彼女が思い描くリアルな恋愛事情と、胸に秘めた将来の夢を聞く。
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「実はプロレスラー」合コンで起きた悲劇
――デスマッチを主戦場とする女性。恋愛において男性から引かれてしまった経験はありませんか。
杏ちゃむ ありますね。人生で2回ほど合コンに参加したことがあります。女友達から「職業は偽ったほうがいい」とアドバイスを受けて、エステティシャンとネイリストという設定で参加しました。お酒も回って、「いいなぁ」と思える男性といいムードで話していたら、泥酔した女友達が「実はこの子、プロレスラーなんだよ」って。裏切られました(笑)。
――それで男性は引いてしまった。
杏ちゃむ それまでとろんと甘い目でこっちを見てきたのに、急に「マジかよ。じゃあ、腕相撲しよう」とか言い出して。「あぁ、女性としては見てもらえてないな」と。
それからは、飲み屋で仲良くなった常連さんとかにもSNSを教えないようにしています。見られたら、傷だらけの身体で闘っている写真が並んでいるので、戸惑うと思うので。
傷だらけの身体でウェディングドレスを着たい
――女性として、“理想の幸せ”みたいなイメージはありますか。
杏ちゃむ やっぱり、傷だらけの身体を隠さずに、ウェディングドレスが着たいですよね。私たちにとって傷は勲章なので。コスプレがしたいのではなく、傷やそれまでの背景もすべて愛してくれる男性と一緒にいたいなと思います。とはいえ、実際に一緒にいれば綺麗事だけでは済まないので、難しいことも理解しています。
