地方に足を運ぶと、現在でもゼロクラウンがVIP系の「エントリー車種」として流通している様が見てとれる。VIP系車種でつるむ若手のグループを見かけることも少なくないが、彼らの弄り方はおおむねライトだ。

 車高を落として、ホイールを替えて、スモークを入れる。これらを30万円~50万円ほどで仕上げ、あとは仲間内でつるんだり、SNSを通じてミーティングを開いたり、というのが一つの型になっている。

若い女性オーナーが「最初の1台」に選ぶケースも

 オーナー層を見渡すと、女性の姿も決して少なくない。塗装屋で働く20代女性は、それまで車に関心がなかったものの、友人が乗っていたゼロクラウンをひと目見て衝撃を受け、1年かけてお金を貯めて手に入れた。その間、新型のクラウンに惹かれることもあったが、「やっぱりこの18クラウンの形が一番好き」と愛着を滲ませる。

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愛車の「18クラウン」を溺愛してやまない「ぴーちゃん」さん
イカつい車体にショッキングピンクが独特の存在感を放つ

 かつては地元の仲間や雑誌を通じて「憧れの車に出会う」のが当たり前だったが、今では「TikTokやInstagramでカスタム文化に触れる」というケースも珍しくない。

 ゼロクラウンが中古で出回り、カスタムベースとして特集されはじめた2010年代半ばは、ちょうどSNSが爆発的に普及していったタイミングとも重なる。そう考えると、当時カスタムシーンの中心にいたゼロクラウンが、若い世代の「新しい定番」となったのも自然な流れだったのかもしれない。