それまではお嬢様っぽい役がほとんどで、鈴木自身そう見られがちだったのが、『君が嘘をついた』で演じたのは、自己主張がはっきりしていて、物語の上でも動きのある、本人に言わせると影の主役のような役だった。

 台本を読んでいてセリフがきつすぎるのではないかと思うところもあり、スタッフに訴えたこともあったが、「君のその童顔で言えばちょうど中和されるからいいよ」と言われ、結果的にそれが功を奏したという。

トレンディドラマで活躍

 フジテレビはトレンディドラマの全盛期で、このあとも鈴木は『ハートに火をつけて!』(1989年)、『恋のパラダイス』(1990年)と同局のこの路線のドラマに出演、ヒロインの同僚や友人の役を演じた。

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 フジのトレンディドラマの人気に火をつけたのは、浅野ゆう子と浅野温子のW浅野が共演した『抱きしめたい!』(1988年)だ。これによりW浅野は時代の顔として脚光を浴びた。このドラマが1990年正月にスペシャルドラマ『抱きしめたい!’90』として復活したときには鈴木も出演する。

1990年、カネボウ夏のキャンペーンガールに選ばれた時の鈴木保奈美

 その2年前の連続ドラマ版の放送時には、彼女は一視聴者にすぎなかっただけに、W浅野と共演するとは思いもしなかった。しかし、このころには鈴木に対して「ポストW浅野の大本命」という呼び声も出始めていた。

 こうして鈴木はフジのドラマに脇役としてあいついで出演し、他局では主演も務め、着実に実績を伸ばしていった。世間で人気が上がるにともない1990年にはカネボウの夏のキャンペーンガールに再び選ばれたほか、複数の企業のCMに出演する。そこへ来て彼女が一挙にブレイクするチャンスが訪れる。1991年1月期に月9で放送された『東京ラブストーリー』である。(つづく)

次の記事に続く 「ねえ、セックスしよ?」と織田裕二を誘い…24歳で出演したドラマでブレイク、絶頂期の鈴木保奈美に引退説がささやかれた理由とは?

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