・人に気を使いすぎて「ノー」と言えない。
・与えられた仕事はこなすが、自ら先導して何かを成し遂げることは苦手。
・臆病で依存的なところもある。
・自己主張が少なく、「申し訳ありません」を連呼しがち。
・ストレスにより心身反応を起こしやすい。
エゴグラムは、その人の性格の傾向を表すものですが、プログラムや日常生活における行動変容を通じて、後天的に変えられます。
CP(批判的な親)の数値を上げるには、自分の主張を言語化する練習が有効で、NP(養育的な親)は、仲間との交流が増えると上がりやすいといわれています。
また、A(大人の部分)は、日記を書くことやグループミーティングといったプログラムを通じて自身を客観的に見られるようになることで、現実検討能力が上がりやすい項目です。
なお、エゴグラムの結果からわかるのは、あくまで性格傾向や対人関係のパターンですので、結果そのものの優劣や上下を示すものではありません。
月150時間残業と労働時間の改ざん
犯行当時、田中氏は主幹教諭として月150時間を超える残業を強いられていました。
行事予定や時間割、校内研修など学校運営の実務を一手に担う主幹教諭は、通常の授業に加え、膨大な管理業務に追われる立場です。
さらに、校長と教頭の指示を受けて業務に当たり、いわゆる会社組織でいう中間管理職で、現場との板挟みに陥りやすいポジションであるといえます。
2019年の働き方改革関連法による労働基準法の改正に伴い、教員の残業時間は原則として月に45時間以内と定められました。
しかし、たとえ残業時間の上限を国から定められても、業務内容そのものが変わらなければ、数字だけを減らすことは不可能です。
特に主幹教諭などのミドルリーダーは、過労死ライン(月80時間)を超える長時間勤務に陥っているケースが非常に多く、社会問題となっています。
事実、文部科学省の調査によると、2024年度、公立小学校では2割、公立中学では4割もの教員が、国が上限とする「月45時間」を超える時間外勤務をしていることが明らかになっています。
昨今、教員不足の問題が取り沙汰されていますが、田中氏もその当事者でした。彼はいわゆる「就職氷河期世代」。