「自分は盗撮をしてもかまわない」

 面会時、田中氏は「学校側が労働時間の記録を書き換えるという不正を行っているのだから、自分も隠れて盗撮をしてもかまわない」と口にしていました。これは、明らかな「認知の歪み」です。

 認知の歪みとは、問題行動を続けるため、自分を正当化するための都合のいい認知の枠組みです。

 多くの人は、自分でも「悪い」とわかっている行動を取るとき、良心の呵責や葛藤、罪悪感を覚えるものです。

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 そこで良心に従って問題行動をやめられればよいのですが、人は往々にして罪悪感から一時的に目を逸らすために、「自分は悪くない」「自分は間違っていない」「バレなければ大丈夫」と、現実を自分に都合良く解釈してしまうことがあります。
これが認知の歪みです。

 加害行為への責任逃れ、ともいえるでしょう。

 盗撮の場合、「相手に気づかれていなければ、傷つけないし、いいだろう」「相手に触れていないから、痴漢よりも大した被害は与えていないはずだ」といった被害の矮小化も、典型的なパターンです。