百名瀑を眺めながらのスリリングな入湯

 これまで何度もこの場所を訪問しているが、かつて存在した湯船は2010年代後半の崩落で完全に埋もれてしまっていた。自分たちでは手出しできない状態に半ば諦めていたのだが、2020年代初頭に再訪すると、なんと見事な石組みの湯船が復活していたのだ。聞けば、石工の技術を持つ野湯マニアの大工さんが、たった一人でこの石垣を組み上げたというのだから頭が下がる。

荘厳な百名瀑の惣滝を見上げながらの入湯は至高だ

 湯船は崖の下部が崩落した半洞窟の中にあり、その頭上に突き出した脆そうな崖は、今にも崩れ落ちてきそうだ。そんなスリルの中、落差80mのド迫力の日本百名瀑の轟音と飛沫を浴びながらの湯浴みは至高の一言といえる。

 半洞窟の奥からは熱いお湯が湧いており、その下部は数人が入湯できる湯船となっている。湯船の底からもお湯が湧き、上部の崖からボタボタと清水が落ち、ほどよい湯加減となっている。

ADVERTISEMENT

 素晴らしい景色に囲まれ、崖の崩落にヒヤヒヤしながらの心地よい入湯は、まるで大自然からの「飴と鞭」。大胆さを試されているような野湯体験が楽しめる。

※野湯の訪問には、時に重大な事故や命を落とす危険が伴います。万全の備えと事前の情報収集とともに、訪問の際は、安全第一の行動と迷ったら撤退する勇気を持ってください

INFORMATION

【データ】

■惣滝の湯(手前の湯)
住所 新潟県妙高市関山
アクセス難易度 ★★★☆☆  
湧出量 適量
湯温 適温

■惣滝の湯(直下の湯)
住所 新潟県妙高市関山
アクセス難易度 ★★★★☆
湧出量 適量
湯温 適温

次のページ 写真ページはこちら