「ここで待ってろって言っただろ!」と怒り出し…先生の認知症が発覚した経緯
――「お互いわからない」というところでお聞きしたいのですが、どういったタイミングで先生の認知症に気づいたのでしょう。
恋池 電化製品の説明をしてて、何度も同じことを聞いてきたことがあったんです。「おかしいな」と感じたときに、芋づる式にいろいろ思い出したんですよね。
一緒に買い出しに行ったときもフラフラッて1人でどっか行っちゃって、戻ってきたと思ったら、「ここで待ってろって言っただろ!」と怒り出したこととか、こっちが「熱出して寝てる」と言ってるのに、「いつまで寝てるんだよ!」って怒鳴ってきたこととか。
その時期、似たようなことでケンカが増えてきて辛かったこともあってすぐ病院に連れて行ったら、「アルツハイマー型認知症」と診断が出ました。
本人にも「おかしい」「自分はどうなっちゃうんだ」という不安があったんじゃないかな
――2013年、恋池さんが31歳、真崎先生が71歳のときに診断が出たということですが、そこから安心した面もありますか。
恋池 そうですね。モヤモヤして不安だったときのほうがしんどかったし、診断がつけばこちらも対処する方向で動けるというのもありますし。
――先生本人にもすぐに認知症ということは伝えて。
恋池 一緒に医師から説明を受けたので、その場で聞いてました。でも、分かってんのか分かってないのかっていう感じで。
ただ、その前に突然夕方にフラフラッといなくなることがあって。先生はこれまでも悩み事があると散歩して解決するというか、歩いて自分の気持ちを静めることがよくあったんです。
だから本人的にも、「おかしい」「自分はどうなっちゃうんだ」っていう不安があったんじゃないかなと思います。

