もう1つの「気になる点」とは?
一方で、本製品の風量「5」ほどの強い風は、他社ハンディファンではまず出すことができず、とにかく強い風が必要な場合の選択肢としては「あり」でしょう。しかし、その場合の音量は78.3dB、さらにブーストモードでは80.5dBと、救急車のサイレンやパチンコ店の店内と変わらないレベルです。周りに人がいない環境ならまだしも、通勤通学中の電車内やオフィスなど人がいるところでは、利用をためらう人もいるかもしれません。
もう1つ、実際に使って気になったのは、本製品を手で握ると吸気口を塞ぐ持ち方にならざるを得ないことです。本製品の吸気口はボディの最下部に配置されています。風量調整ボタンに指が届く位置に合わせて握ると、手のひらの付け根付近が自然とこの吸気口を覆ってしまうのです。
吸気口はボディをぐるっと1周するように配置されていますが、それでも握ると3分の1程度は余裕で覆われてしまい、騒音がさらに大きくなるという悪循環を招いています。本製品でもっとも使われるであろう持ち方でこのようになるのは、少々疑問が残ります。
規格外の価格を、どう見るか
まとめると、本製品のメリットはバッグから出し入れしやすいスリムなボディ、操作性のよさ、設置方法の多彩さ、オプションの豊富さです。格安ファンのようなチープさを感じないデザインも、メリットの1つといえるでしょう。
対してデメリットとなるのが、何よりも音の大きさです。加えて吸気口のレイアウト、そして1万円台後半~2万円台前半というヘアドライヤー並の価格も気になります。むしろ「温風の出ないドライヤー」と考えたほうが、製品の価格帯としてはしっくり来るかもしれません。
特に音の大きさは、周りにいる人の迷惑になりかねず、自分さえ気にならなければ使っても問題ない……という考え方は、あまり好ましくありません。周りに人がいない環境で、上に挙げたようなメリットが活きてくるシーンがどれだけあるか。本製品の購入を検討するならば、こうしたところがポイントになりそうです。
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