「死ねばいいのに」「売名行為」心ない言葉をかけられた夫は…
――大変な状況の中、さらに心ない言葉まで向ける人がいたんですよね。
misono Nosukeがブログで報告したら、misonoは「病気を利用してお金儲けをするな」「いい奥さんアピールをして好感度をあげようとしているだけ」「悲劇のヒロインぶってる」「相変わらずかまってちゃん」とかいろいろ言われて。
Nosukeに対しても「売名行為だ」「misonoに心配や迷惑をかけるな」「二人揃って倖田來未さんの足を引っ張るな」「死ねばいいのに」とか、心ないコメントもありました。
でもNosukeがSNSで発信をすることで、同じ病気の人を救えるかもしれないし、Nosukeも支えられるだろうし。現に、がん保険に入った人がいたり、人間ドックを予約した人がいたので間違ってなかったと思っています。
――想像以上に厳しい言葉が寄せられていたんですね。
misono バラエティ番組に進出できたのが2007年で、当時まだSNSはなく2ちゃんねるくらいしかありませんでしたが、もともと「死ね」とか書き込まれるのは日常茶飯事でした。
自分は意外と傷つくし落ち込むのですが、Nosukeは「こんなDMが来た」って笑顔で見せてくるんです。ブログの内容もポジティブで前向きだし「ただでさえ痛かったり気持ち悪かったり苦しんでるのに、よく耐えられるなぁ」って感心していたといいますか。
自分はネガティブでマイナス思考で「悲しい」「もう嫌だ」とか、ありのままを言葉と行動にしてしまうタイプなので尊敬でしかないです。
――そうした中で、お二人の関係はいかがでしたか。支え合う一方で、ぶつかることもあったのでしょうか。
misono 相変わらず喧嘩ばっかりしていました。しょうもないことですが、例えばNosukeが「リモコンを取って」とかお願いをしてきたので「自分でとれば? そのくらい出来るでしょ」とか(笑)。
周りの人からは「がんなんだから入院中くらい優しくしてあげれば?」って注意されることもあったんですけど、自分的には「何でもかんでもやってもらうんじゃなくて、逆に全て自分でやってみた方がいい」っていう考えなので。
もちろん「助けたい」っていう気持ちだけしかなかったです。でも、ぶっちゃけて言うと完治したら離婚する気でいました。「病気を乗り越えて夫婦の絆が深まりました」みたいな美談にしたいところなのですが、綺麗事を並べたくないので、夢を売るお仕事なのに期待に応えられず申し訳ないです(笑)。
――まさか、そこまで思い詰めていらしたとは、想像していませんでした。精巣がんを乗り越え、妊娠が分かったときはどのようなお気持ちでしたか。
misono Nosukeが精巣がんになって、抗がん剤治療を始める前に精子凍結をしていたのですが、自分も東京と大阪で卵子を凍結していたんです。
だけど、「横浜アリーナで歌唱するお仕事があるから」とか、「武道館で歌える機会なんてもう二度とないかもしれない」とか、入っているお仕事を飛ばしたくなかったので、毎年「今、受精卵を戻さない方がいっか」と自分で自分を止めていたんです。そしたら戻すタイミングが全然なくて、あっという間に40歳をすぎていました。
実は2025年、動物の法律を変えたくて選挙に出馬しようとしていたので、芸能のお仕事をゼロにした時期があったんです。なのに、途中でお話がなくなってしまって……。初めてスケジュールが白紙になったので「今しかない!」と思って、受精卵を戻してみたんです。
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