配慮、そして不安…妊娠について公表したくなかった理由

――そんなお二人の日常を伺っていると、妊娠期間中もさまざまな思いがあったことが伝わってきます。妊娠中はSNSでの公表を控えていらっしゃいましたが、その理由を教えてください。

misono 理由はいくつかあるんですけど、一番は不妊治療をしているかたへの配慮です。芸能人の妊娠や出産のニュースとか「見たくない」っていう人も結構いたので。でも自分は逆で、色んな人のハッピーなお話を聞いたら幸せな気分になれるので「misonoに気を使わず遠慮したりせず言って欲しかった」と思うタイプなんですけど。

――ご自身も不妊治療を経験されてきたからこその、お考えだったんですね。

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misono 生まれてくるまでは何があるか分からないじゃないですか。もしかしたら、生まれてからも自分自身や子どもに何かあるかもしれないし。現に、安定期に入ったのに流産とか……自分のまわりでもいろいろあったので、ずっと怖かったです。

 それにマタニティフォトを公開しただけで炎上したりする時代なので。とくに自分はSNSが得意なタイプでもないし、いろんな記事やコメントを見まくって、考えすぎていた部分もあるとは思います。

――周りへの配慮だけでなく、ご自身の中にもさまざまな葛藤があったんですね。

misono 発表してもまた「誰得なん?」って書かれるだろうし、「今のmisonoに誰も興味ないでしょ」って決めつけていたし、「自慢してる?」ってなりたくなかったので、ABEMA TVのスタッフさんが背中を押してくださるまでは、公表する勇気もなかったです。

 需要がないと思いこんでいたので「聞かれてもいないのに自分のほうから言うのもなぁ」とか、ずっと悩んでいたんですけど、2回お世話になったスタッフさんが「たくさんの人に夢や希望を与えられると思うので密着させてくださいませんか」となって。

 いつもの自分だったらお仕事のご依頼にはすぐにOKを出していましたが、中々返すことができませんでした。精巣がん、不妊治療、さらに高齢出産だったので、慎重に、敏感になっていたんです。でも公表してみたら、さまざまなお声をいただいたので、今となっては「公表してよかった」って思えています。

 連日、Yahoo!ニュースになっていたり、珍しく良い内容の記事ばっかりで。LINE NEWSのランキングでは1位をとれたり、閲覧数1000万という数字も初めて見ましたし。

misonoさん、Nosukeさん、お子さん、一緒に暮らす保護猫の家族写真(写真=本人提供)

――周囲やファンの方にも、妊娠していることに気付かれることはなかったのでしょうか。

misono もともと基本的にXLの洋服を着ていたので、これまでと変わらず体型が目立たない洋服を着て、マタニティマークはつけませんでした。SNSもリアルタイムでやらないようにして、動画をNGにして。写真を撮るにしても、お腹を映さないようにして、気づかれないようにしていました。

 でも、妊娠中に人のあたたかさを感じる出来事が多々あって。東京駅で大きいトランクを持って階段を上ってたら、妊婦って知らないサラリーマンの方に声を掛けられて重い荷物を持ってくださって。

 その方はお弁当を買う為に列に並んでたはずなのに、購入する前に走ってきてくださって「まだこんなに優しい人がいるんだ」って、すごくうれしかったです。

――そんな温かい出来事がある一方で、妊娠中だからこそ、ご自身の中で葛藤される場面もあったのでしょうか。

misono めちゃくちゃ謝りたい出来事があって。地元のスーパーでNosukeと買い物をしていたら、カップルがウチらに気づいて「misonoさんですよね?」って喋りかけてきてくださったんです。

 いつもなら「ありがとうございます」ってサインをしたりするのに、その時はもう15キロも太ってしまっていたので、「違います」って初めて否定してしまって。

 妊娠してることがバレたくなかったからなんですけど、「嘘をつけないmisono」としてやってきたのに、初めて嘘をついてしまったので、本当に申し訳ないです。

次の記事に続く 「ネットの反応が怖かった」夫の精巣がんを乗り越え、不妊治療の末に40歳で妊娠…「炎上クイーン」「お騒がせタレント」と叩かれ傷ついたmisonoが語る、それでも出産を公表した理由

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。