当時の群馬ではできなかったこと

――たとえば何かにチャレンジして失敗しても、「ほれ見たことか」的なことを言われない?

こりんご それこそ渡米するとき、親とか皆から「ただ行きたいだけで行ったって挫折するだけ」と散々言われましたけど、「だったら挫折しに行ってきます!」と言って渡米したわけですよ。でも、何やっても挫折にならなくて、ニューヨークだと自分のやりたいことを止める人は誰もいないし、なにかチャレンジして失敗したとしても、「経験できて良かったじゃん」で終わりっていうか。

――日本ではチャレンジすらも難しかったですか。

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こりんご すごくいいんですよ群馬も。ものすごくいい場所なんですけど、モチベーションはもらえないっていうか。群馬だけじゃなく、往々にして田舎ってそうじゃないですか。

――都会よりチャンスが少ないというか。

こりんご そうそう。何かやりたいと思っても、当時の群馬ではできなかったわけですよ。

 たとえば群馬でダンスがやりたいと思っても近くにダンススタジオがないとか、教えてくれる先生がいないとか。あと、バンドを組みたくても音楽やってる人間が周りにいないとか。

 そんな感じだからモチベーションも生まれない上に、やりたいと思っても、できる環境もない。だからこう安定した、レールに沿った人生になりがちなのかなと。今は変わっているかもしれませんけど。

出産も「まだまだ自分は大丈夫」と勘違い

――1年半の在ニューヨーク中も、子どもを作ることに関して何かチャレンジはしていたんですか。

こりんご 興味があることになんでも首を突っ込んでたら1年半の滞在じゃ全然足りなくって、また新たにビザを出してくれるスポンサーを探し、さらに滞在を延長しました。なので、日本で付き合っていた彼とは残念ながら別れてしまったんですけど。

 で、30代前半でだんだんニューヨークに永住の方向になっていくと、「子どもどうしよう」っていうのは頭の片隅にありつつも、その意識が低くなっていって。

――やりたいことがありすぎて?

こりんご それもあったし、周りも誰も産んでないわけですよ。で、「早く結婚しなきゃ」とか「子どもを作らないと」とかって急かす人も誰もいないし。

 婦人科医に行っても、「まだまだ30代前半なんて若いから大丈夫」って言われて。そこで私は、「まだまだ自分は大丈夫なんだ」と勘違いしてしまったんです。