アメリカは無痛分娩がスタンダード
――妊娠後の経過はいかがでしたか。
こりんご 49歳という年齢を考えるとすごく大変だろうと思ってたし、すべての妊娠合併症にひっかかる覚悟でいたんですけど、自分で言うのもなんですけど私は何の問題もない妊婦で。
妊娠初期に悪阻があったんですが、「あぁ、これが憧れの悪阻か、本当に妊娠しているんだわ!」って、悪阻すら嬉しかったですね。
高血圧症にも妊娠糖尿病にもならず、妊娠23週目にマタニティウエディングを挙げるために日本にも帰国しましたし、出産の1週間前まで普通に働いてました。
――自然分娩だったんですか。
こりんご そもそも私は超高齢妊婦だったので、絶対に帝王切開なのかなと思ってたくらいでしたが、妊娠中の経過がすこぶる良くて、自然分娩でも行けるんじゃないかとのことで。
アメリカは無痛分娩がスタンダードですので、もちろん無痛分娩だったんですけれど、自然分娩ではなくて、計画出産にしました。自然分娩でも全然いけたんですけど、ドクターから「計画出産にしておくと楽なのよ」って言われて。事前にこの日って決めておけば夫も仕事を休めるし、日本から親を呼ぶこともできるよって。「たしかに」と納得して、計画出産にしたんです。
おかげさまで無痛分娩だったので、陣痛を味わったのは10分ほど。その後は20分でポンッと生まれてきてくれたので、体力を消耗せずに済みました。
出産後、個室に移るためのストレッチャーに自分でひょいって乗ったら、「産後に自分からストレッチャーに乗る患者を初めて見た」と看護師に驚かれました(笑)。
生まれちゃったら夫も母も「かわいい、かわいい」
――「産後の肥立ち」も良く?
こりんご アメリカって普通の経腟分娩だと2日で退院するんで、そのまま産後2日で退院して。会陰も内側がちょっと避けた程度で、外側は裂けなかったから全然歩けたし、日本から母にも来てもらっていたので産後うつにもならず。
母は英語も喋れないし当時すでに後期高齢者だったので、バリバリ手伝ってもらったわけじゃないけれど、いてくれるだけで心がすごく楽になりました。
――かつて生殖医療に否定的だったお母さまは孫に会ってどんな反応を?
こりんご 生まれちゃったら卵子提供なんて全然関係なくて、もう「かわいい、かわいい」で大変ですよ。うちの夫もあれだけ悶々としてたのに「かわいい、かわいい」だけです。
私も今話してて、「あ、そういえば私って卵子提供だったわ」って感じで、完全に忘れて過ごしてましたね。
ただやっぱり、超高齢出産とか卵子提供とかってことを気にせずにいられるのはニューヨークだからであって、日本にいたら自分は超高齢出産することはできなかったでしょうね。
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