――卵子提供に関してもいろいろな声が寄せられましたか。

こりんご 「天命に抗うな」とか「人から卵子提供を受けなくたって子どもは持てる。特別養子縁組の方がよっぽど尊い」とか、いろいろありましたね。

――そういった“アドバイス”をどのように受け止めていますか。

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こりんご 私は自分の子宮を使って子どもを宿してみたかったし、年齢的にそれを可能にするには卵子提供しかないと思ってチョイスしたわけですけど、そういった選択をした人たちが、養子縁組や子どもの将来について考えてないはずがないですよね。

インフルエンザで1泊入院したら400万円の医療請求が

――ニューヨークに感じる居心地の良さは、人との程よい距離感にありますか。

こりんご 日本に比べたら街も汚いし物価も高いし、貧富の格差もすごいですし、危険もあるし、悪いところを挙げればキリがないですけど、他人が何をしようと気にしない、ほっといてくれるのがいいですよね。

 だけど、エレベーターのない地下鉄駅でストローラー(ベビーカー)を運んでいれば、絶対、誰かが手伝ってくれるし、ドアを開けてくれたり、本当に、街のみんなが優しいんです。

 いろんな人種が住んでいることもあるんでしょうけど、そこは日本と大きく違うなと思います。

――逆に、アメリカの子育てで厳しさを感じることは。

こりんご 医療制度が脆弱なんで、そこは本当に日本を見習ってほしいですね。日本だと自治体によっては18歳まで医療費は無料だと思いますけど、アメリカの場合、とにかく医療保険が高くて。だから健康保険に入っていない人も多かったんですよ。それでオバマ政権のときに「オバマケア」っていう誰もが健康保険を持てるような保険制度ができたんですけど、それで医療費が安くなったわけでもないですしね。

 子どもが1歳のときにインフルエンザで高熱を出して緊急搬送されたとき、ERに入って1泊入院したら400万円の医療請求が届きましたから。

――恐ろしいですね。

こりんご 息子が目の前で生死の境を彷徨っているのに、「救急車呼んだらいくらかかるんだろう?」って一瞬頭をよぎりました。

 結局、保険会社に抗議の手紙を書いてネゴシエートしたら、大部分はカバーしてもらえることになったんですけど、それでも30万円払いました。