保育料無償化に乗り出したマムダニ市長

――今年、34歳のゾーラン・マムダニがニューヨーク市長に就任しましたが、子育てに影響は出ていますか。

こりんご ニューヨークの子育て世帯の大きな悩みとして、デイケアっていう保育施設の保育料が高すぎるっていう問題がありまして。

 ニューヨークは物価が高いので共働きは当たり前だし、女性もキャリア志向の人が多いのでデイケアは必須なんですけど、保育料が1ヶ月3000ドルもするんですよ。払えなくないですか?

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 私も、子供を預けて仕事復帰すると、もらった給料全て保育料で消えてしまうので、だったら仕事復帰する意味ないじゃんと、自宅保育の選択しましたからね。

――日本円にすると50万円くらいですか。凄まじいですね。

こりんご だったんですけど、マムダニが2歳児からの保育料無償化に乗り出したんですね。まずはエリア限定で保育の優先度の高い人からはじめて、徐々に対象を拡大していくということで、これは子育て世帯には大きな変化ですね。

 あとは、公約に掲げていた家賃の値上げ凍結も10月から開始になるし、市営食料品店(スーパーマーケット)の開設で食品を一般価格より30%安く販売する第1号店を年内にはオープンさせるとつい最近発表してたので、「マムダニ仕事早!」って思ってます。

 また、プロジェクトと呼ばれる低所得者向けの公営住宅と、中間得者向けのアフォーダブル住宅があって、プロジェクトは昔からあったんですが、低所得者向けの住宅はそのエリアの治安が悪くなるのと老朽化の問題が出ていて。

 2000年代くらいになって、デブラシオ市長の頃に、アフォーダブルアパートメントという言葉が出てきて、深刻化する住宅不足と沸騰する家賃の解消の為に、民間デベロッパーに高層マンションなどの建設時の規制緩和を認める見返りとして、建設住戸の一部(25~30%など)をアフォーダブル住宅とすることを義務付けたんです。私たちは、そのミドルクラス対象のアフォーダブルアパートメントのハウジング抽選会に当りました。

低所得者になるのは難しい

――それがマンハッタンですか。

こりんご そうです。それまではブルックリンのボロくて狭くてネズミが出るようなアパートに住んでたんですけど、それが今やマンハッタンの住人になっちゃいました。ニューヨークって、こういうことが起きちゃう街なんですよ。

 でも実は、低所得者になるのはすごく難しくて、低所得者の線引きラインが凄く低いんです。低所得者だと、メディケイドという医療費無料や、フードスタンプという食料品補助チケットなどがもらえますが、私たちは、いつも、そこに引っかかることができない、下層のミドルクラスなんです。

 
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