若い人に伝えたいのは「妊娠を考えているなら1秒でも早く動く」こと
――日本で卵子提供の法整備はまだされていませんが、日本の不妊治療に思うことはありますか。
こりんご こんなに卵子提供に対する風当たりが強い社会ですから、そりゃあそうだろうなと思いますね。
一方で、私は卵子提供をおすすめしているわけではなくて。とにかく若い方にお伝えしたいのは、「妊娠を考えているなら1秒でも早く動きましょう」ということでして。
――「動く」とは具体的にはどんなことですか?
こりんご 私は高齢妊娠・高齢出産を推奨するために情報発信してるわけじゃなくて、早いうちから不妊や不妊治療について学んで理解して、後悔のないライフプランを立ててもらいたくてYouTubeやブログをやってるんですね。というと聞こえは良すぎますが、実際は私の人生の記録を配信しているだけなんですけどね。
でもそこから、私みたいに遠回りしないで子供を授かれるような注意勧告にもなるし、遠回りしちゃっても、結構楽しく高齢出産して高齢育児できますよって、いろんな世代の人にも届けばいいなと。
なので、シングルの方で将来、子供を望むのであればすぐに卵子凍結をしてほしいですし、パートナーがいる方ならお互い検査に行ったり、受精卵の凍結とかも含めて、妊活をはじめてほしいなと思います。
「お盛んですね」みたいなコメントが…日本のセックスレス問題
――妊活というと、日本ではセックスレスが世界各国に比べても深刻と言われています。ニューヨークではどうですか。
こりんご 日本に比べたら、アメリカでは、年齢問わず熟年カップルでもセックスしている人が圧倒的に多いと思いますね。私のお友だちで60歳の方がいるんですけど、その方も定期的にセックスしていて、「セックスレス撲滅運動」もしてますよ。
で、その方に言われたのは、日本の添い寝文化がセックスレスを助長しているという話で。
――日本では子どもと川の字になって寝るのは普通ですけど、夫婦の間に子供を挟んで寝るからセックスの機会が減るという理屈ですか。
こりんご 我が家も子ども部屋と寝室は別にしたかったんですけど、これまで住んでいたブルックリンのアパートが狭すぎてそれも叶わず、最初は同じ部屋で、ベッドだけは別で、子供はクリブ(ベビーベッド)に寝ていました。ですが、成長してクリブから脱走するようになって以来、添い寝になってしまって。
加えて自分の性欲も減退の一方なんで、そのお友だちにもいつも怒られてます(笑)。ただやっぱり今後の夫婦生活を考えるとさみしいから、話し合わないとね、と夫とは言ってますね。
日本のセックスレスを感じる瞬間と言えば、私の動画に「お盛んですね」みたいなコメントがつくことで。
――こりんごさんが高齢妊娠のことを発信しているからですか?
こりんご そうそう。私の動画をちゃんと見れば卵子提供で授かった子どもだってわかるんですけど、「49歳で妊娠」みたいなキャッチコピーだけにフォーカスする人だと、「お盛んですね」になるみたいで。
で、そのコメント自体がまさに日本のセックスレスを表していたというか、「49歳でまだセックスしてるなんていやらしい」みたいな、すごく恥ずかしいみたいなニュアンスで書かれていたんです。歳をとってセックスすることが日本では恥ずかしいことになっちゃうんだと、ちょっと驚きました。
