健康診断も島で受けられます。島民が本土まで受けに行くのではなく、本土から医療チームが機材を持って島まで来て、2、3日のあいだに島民が順番に健診を受けるんです。歯のクリーニングも、島でやってもらえます。
こうして考えてみると、人口の少ない島でも、意外と島の中でできることは多いんですよね。青ヶ島は小さな島ですが、島全体が「青ヶ島村」というひとつの自治体でもあります。村役場があり、診療所や地域包括支援センターもある。人口だけを見れば小さな集落のようですが、ひとつの村として暮らしに必要な機能を持っているんです。
島でいつも通りに暮らすことが美容や健康につながっている
今回、美容や健康の話をしてみて改めて思ったのですが、私はどちらにも無頓着なほうなんです。それでも、髪や肌を褒めてもらうことはありますし、健康面も問題ありません。島民を見ていても、健康で、髪や肌がきれいな人が多い気がしています。
日常的に運動をする人が多いとか、いろいろ理由を述べてきましたが、もうひとつ思い当たるのが、水と湿度です。
青ヶ島の水は、雨水を利用しているんです。タンクにためた雨水をろ過して、消毒してから各家庭に配っています。シャワーも水道も全部その水で、かなりの軟水なんですよ。また湿度も高く、冬でもあまり乾燥しません。手が荒れたり、唇がガサガサになったりすることも、ほとんどないんです。
青ヶ島では、毎日使う水も、湿度の高さも、体を動かすことも、どれも普段の暮らしの一部です。何か特別な美容法があるというより、島でいつも通りに暮らしていることが、結果的に美容や健康につながっているのかもしれません。
取材・文=仲奈々
写真提供=佐々木加絵
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