保育園の送迎車、親の想いを受け継いだ名車、そして10年愛を注ぎ続けた渾身のセダン。男社会と思われがちなカスタムカーの世界で、自分らしいスタイルを鮮やかに貫く3人の女性オーナーがいる。溢れんばかりのこだわりが詰まった彼女たちの愛車を紹介する。
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保育園の送迎車が改造車に…
まず紹介するのは、カスタムbBに乗る「加藤製作所」さんだ。結婚前は車の免許すら持っていなかった彼女が改造車のオーナーになったのは、夫の仕業だった。
「私自身は普通の車として使いたかったんですけど、夫が勝手に……」
最初は保育園の送迎が恥ずかしかったという彼女も、今では「どんどんやっちゃって」と夫に改造を促すまでになった。車体のカスタムに使った材料費は4万~5万円ほど。夫がかつて溶接屋を営んでいたため、足まわりやマフラーを自作できるため、コストを抑えられているのだとか。家族3人でイベントに参加するのが休日の一つの過ごし方になっている。
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初代シーマに乗る「あやみん」さんは、父が乗っていたY31グロリアへの憧れから、「将来は角ばった車に乗りたい」という思いを幼い頃から抱いてきた。中学・高校では車の話ばかりするため自然と男子と会話が増え、「女の子の友達は少なかった」という。そんな彼女がシーマを入手したのは6年前。
友人が「知らない人の手に渡るより、お前みたいな車好きに乗ってほしい」と譲ってくれたことがきっかけだった。希少な車ゆえパーツも乏しく、他車種のパーツを流用・加工したり、ボディをワンオフで製作したりと苦労の連続だったという。そして後から判明したのが、このシーマはかつて両親が憧れながらも手が届かなかった車だったということだ。
そんな両親は、いまもイベントに顔を出してくれる。
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3人目に紹介するのは、日産・プレジデントをカスタムする「ゆり姫」さんだ。
一目惚れしたプレジデントをイベントに展示したところ、賞を受賞したことから、「次はもっと上の賞を!」とカスタム熱が高まった。年に15回ものイベント出展と、1、2年ごとの全面仕様変更を繰り返してきた彼女の目標はただひとつ——セダン乗りの専門誌『VIPスタイル』の表紙を飾ることだったという。
その夢がかなったのは、カスタムを始めてから実に10年後のこと。子どもたちから「恥ずかしいからやめて」とブーイングを受けながらも、シングルマザーとして育児と仕事に追われた日々を支えてくれたのが、このプレジデントの存在だったという。
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改造車と出会う経緯も、そこへ注ぐ情熱の形も三者三様。しかし「この車を愛している」という一点において、彼女たちの思いはまっすぐに重なり合っている。
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