汗水垂らして稼いだお金で車を弄り、不便な形に変えていく。そんな改造車オーナーたちには、一体どんな人間ドラマがあるのか。ド派手なセルシオを実家に隠す男性、軽自動車に300万円を注ぎ込む女性、黒塗りの高級車をキャラコーデで乗り回す女性、そして家族の「足」をカスタムし続ける夫婦――4人のオーナーの素顔を紹介する。
「バレたらどうなっちゃうのか、考えるだけでも恐ろしい」
北関東出身のA.Sさんは、FC(2代目RX-7)を皮切りにスカイライン、ローレル、マークIIなど20台以上を乗り継いできたという筋金入りの車好きだ。結婚を機に走りからは退いたものの、7年前に先輩の板金屋で一目惚れしたセルシオを衝動買い。V8エンジンをマニュアル換装するという前例のないカスタムまで施した。問題は、妻にその存在を一切打ち明けていないことだ。
「絶対許してくれないよな」と、購入した日から実家の車庫に隠し続けている。両親はすでに他界しており、妻が実家を訪ねる機会もないため、7年間バレずにいる。
「ちょっと本当に、バレたらどうなっちゃうのか、考えるだけでも恐ろしい」と本人も苦笑するが、実家にはかつて使っていたRBエンジンも保管されているというのだから、隠しごとのスケールが大きすぎる。
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一方、ミラココアをリトル・グリーン・メン仕様にカスタムする「あず coco」さんは、カスタム費だけで300万円、さらにトイ・ストーリー関連のグッズに過去40万円以上を使ったこともある女性だ。「普段は節約の毎日ですけど、これが楽しみで生きていますから」という言葉が、その生き方を端的に表している。
実は彼女の父も、かつてバニング仕様の日産キャラバンで家族をディズニーランドへ連れて行き、立体駐車場に入れずトンボ帰りになった過去がある。「母はもうブチギレ」という笑えない思い出を持ちながらも、自らも改造の道へ。
ただし、同じ失敗は繰り返さないとエアサスをしっかり組み込み、トイ・ストーリーホテルへの乗り入れを目指している。



