26歳の熊切あさ美は、トーク力を磨くため、芸能活動をしながら極秘でキャバクラのアルバイトを始めた。
「熊切あさ美だよね?」と指をさされても「妹です」とごまかしながら、その月の売り上げNo.1を獲得する。だが不審に思った事務所にバレてしまい……。
『元祖崖っぷちアイドルの熊切あさ美が、全肯定BODYを手に入れた理由』(主婦と生活社)より、熊切あさ美が当時誰にも言えなかった“極秘生活”の実態を明かす。(全4本の1本目)
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チェキッ娘卒業後はまさに「崖っぷち」だった
チェキッ娘を卒業後は、バラエティ番組やグラビアの仕事をしたりしていましたが、グループからいきなり1人となり、コネもつてもない私がそのままで人気が出るわけでもなく、だんだん仕事が減っていきました。
スケジュールに空きがある日が不安でした。周りから落ち目のタレントと思われるのが嫌で、暇なのに忙しいフリをしていたこともあります。実際、収入が激減してつらい時期もありました。まさに「崖っぷち」でした。
そのころよくしていただいたのが、新宿にある「海坊主」という居酒屋さんでした。顔を出すたびにお店の大将から残ったお惣菜などをいただいて、まるで東京の実家のようでした。
「自分の力でなんとか生きていきたい」
一方、こういうお仕事をしていると、さまざまな人に出会う機会があるものです。そういった方々からいろんなお誘いを受けたりもしました。
でも私は、ほとんど行かないようにしていました。なぜなら、周りの子と比べられて傷つくのが怖かったからです。もともと、人が多い場所が苦手なこともあります。それに、「何を着ていったらいいか、私がいて迷惑ではないか……」とか、そういうことが次々と思い浮かんで疲れてしまうということも。
他の芸能人のように歌やダンス、トークが人一倍得意なわけでもない。実力もないのに、自分を大きく見せるような行動はしたくなかったんです。
でもあのころ、そういう派手なところに頻繁に顔を出していたら、芸能人ではないまた違う人生を歩んでいたのかも、とも思います(笑)。
有名人やお金持ちの人と知り合って、気に入ってもらえていろんな後押しをしてもらえるかもしれませんが、もともと人に頼るのが苦手なタイプ。「世渡り下手」と言われればそれまでですが、「自分の力でなんとか生きていきたい」という気持ちがあのころからずっと強かったんです。
