また、長崎への原爆投下後の8月10日付の米軍公電記録によると、3発目の原爆投下地点として「東京を強く薦める」と再度要求している。発信者はグアムのスパーツ陸軍戦略航空軍司令官、宛先はワシントンのローリス・ノースタッド戦略航空軍後方司令官。主題は「センターボードの目標」、「スパーツからノースタッドへ親展」とあり本文が続く。

「次のセンターボードの目標を東京にすることを強く薦める。無傷の目標(筆者注・空襲などでまだ被害を受けていない都市)を選べば、おそらく、さらなる破壊が得られるであろう。しかし依然として東京に残っている政府当局に対する心理的効果は、この際破壊よりも遥かに重要であると信じられる」(同前)。また、目視による投下にこだわるべきではないとの問題提起もしている。

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3発目の原爆を投下に向けて行われていたこと

 グアムの第二十陸軍航空軍司令官エルマー・カークパトリックがノースタッド戦略航空軍後方司令官に発信した電信によれば、「(1)8月12日に原爆用のF101(筆者注・Fは長崎原爆のファットマンと同類の爆弾。ただ、核爆発装置はまだセットされていなかった)の組み立てを完成、F102の組み立てを続ける、(2)13日にはF101を投下、F103の組み立てを開始、(3)8月15日にはF103を投下、16日にはF102を投下」となっている。出撃基地テニアン島周辺で3発目の訓練をしたとの記録もある。米軍の前線では広島、長崎後もさらに3発目の原爆を投下する意図を持っていたことは明らかだ。

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