元アイドルという肩書きには収まらず、多方面の活躍を見せる山崎怜奈、29歳。7月15日に出版された新刊エッセイ『すべては果てしない賭け』(角川春樹出版)で、「私という人間がどういう経緯でこの仕上がりになったのかを分かっていただけるよう、幼少期から現在までのエピソードの山をどのまとめサイトよりも詳しく正確にまとめました」と笑う。
タレント、ラジオパーソナリティ、コメンテーター、エッセイストなど、世間が与える肩書の多さが彼女の多才を物語る、硬質な知性のひと。情報番組や選挙特番、教育番組、ビジネスチャンネルのMCなど、活躍のフィールドは広がるばかりだ。
おそらくいま、信頼と安定感のあるアラサー世代の知性派タレントとして、筆頭に名の上がる山崎。「幼い頃から勉強は好きでした」というひとりっ子の彼女は、中学受験を経て私立中高一貫校の特進クラスへ合格したのだが、なんと在学中に有名アイドルグループへ。そこでも彼女は人生に「賭け」ていく——。(全3回の2回目)
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芸能か、学校か…両立することを選んだ学生時代
――中学受験で入学した私立中高一貫校の特進クラスでは、学年2位までの成績を取ると、授業料免除の特待生になるという制度があった、と。そこで、山崎さんは中2、中3の2年間、お父さんとの約束通りに奨学金を獲得したのですよね。それだけでも相当すごいのに、なんとお母さんがそっと応募していた超人気アイドルグループのオーディションにまで受かってしまう。もともと小学校時代に子役の経験があったという話も本には書かれていますが、いくらなんでも山崎さん、盛り沢山すぎませんか?
山崎 ダメでもともとと思って挑んだオーディションだったので、合格した時には戸惑って、泣くよりも呆然。その中で、一度は離れた芸能の道へ進むという事実を目の前にして、「これからどう生きていこうか」と妙に現実的に考えている自分がいました。高1でアイドルグループへ加入しましたが、学校の方は、退学するとこれまでの奨学金を返納するというシステムだったので、転校は現実的ではなく、これまで通り厳しい特進コースと両立する以外の選択肢はありませんでした。
