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便箋200枚の手記
ほどなく送られてきた手記は、便箋200枚にも及ぶ膨大なものだった。内容は大学教授による精神鑑定結果が主である。
〈著者(今井)は2017年8月下旬ごろから11月中旬にかけて、精神鑑定医による精神鑑定を受けている。その結果、著者が自閉スペクトラム症(ASD)であるとの確定診断が示された。
また、断定はできないが、知的能力障害も疑われ、知的能力は低い可能性が高いとの旨も示された。〉(手記より。一部抜粋)
手記には、発達障害のひとつASDの説明として、念を押すようにこうも記されていた。
〈状況認知や想像性の弱さ、人間関係に対する関心や共感性、情緒性が限定的であること、規則性やこだわりなどの脅迫傾向、規則性によって安定を得る傾向が見られます。〉
これを読み私は精神鑑定について問うべく再び今井が待つ東京拘置所へと急行した。今井はASDや知的能力障害を理由に言った。
「だから自分は、マスコミから母親を守ってやると取調官に言われ、やってもいない犯行を自供してしまったのです」