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――そこからジャンルを広げていったんでしょうか。
鳥 そうですね。特に、「ダ・ヴィンチ」に連載されていた山岸凉子先生の『テレプシコーラ』は楽しみに読んでいました。あとは妹が全巻揃えていた『おやすみプンプン』(浅野いにお)。
――鳥トマト作品のスピード感は、岡崎京子先生の作品に通ずるものがあると思っているのですが……。
鳥 『ヘルタースケルター』が好きでした。あと『GANTZ』(奥浩哉)、『脂肪と言う名の服を着て』(安野モヨコ)とか。
それまでマンガとは『銀魂』みたいに得られる感情がはっきりしているものだと思っていたので「こんな前衛アートみたいなことをマンガでやっていいんだな」と、驚きました。
『銀魂』を描こうとしていた時期
――そうした作品から影響を受けたと思いますか?
鳥 でも『銀魂』を描こうとがんばっていた時期もあるんですよ。「少年ジャンプ+」で連載した『歴史メンタリスト』(原作・鳥トマト、作画・うるまなつこ)は、作画は絵のきれいな方に描いていただいて、けっこうギャグマンガ寄りに仕上げて……。でも、悲しいことに向き不向きってものがありますね。
――漫画家デビューは「少年ジャンプ+」でしたね。
鳥 はい。この鳥のかぶりものは、「少年ジャンプ+」で最初にマンガ賞をもらったときの賞金で作ったんです。
――現在連載中、5月に第1巻が刊行された『二月に殺して桜に埋める』(白泉社)は、これまた鳥さんらしい問題作の香りがプンプンします。
鳥 読む人によって印象が違うんです。題材は受験だけど、ギャグマンガとして楽しんでいる人もいる(笑)。

