AIにゴルフを習ってみたら……
勝間 あと私いま、AIにゴルフを習っているんですよ。今年の2月ぐらいから、人間の先生につくのはやめて、AIにコーチしてもらっています。
牛尾 えっ、AIにゴルフを習うんですか!?
勝間 要するに疑問に思ったこと全部聞くんですよ。昨今、運動理論の研究がずいぶん進んでいますから、人間はどういう感覚で動いてるのか、どういう仕組みで運動は上達し、どういう仕組みがダメかみたいなことをAIに教わっています。
というのも、自分の感覚だけでしゃべっている人間のコーチも多くて、理論的にみて間違いだらけなんですよ。
牛尾 そうなんですね。
勝間 一番ダメなことは、フォームとか握り方とかフォームの形を最初に教えてしまうこと。初心者に体の形から教えちゃいけないんです。全ての動きは連動してるのだから、パーツで肩はこうして、足はこうしてと言われているうちに動きの連動性が取れなくなって、必ず失敗するんですよ。
牛尾 体を連動させて理解するにはどうしたらいいんですか?
勝間 「内部フォーカス」というんですけど、体を使う時には体のことを一切考えてはいけないんです。弓道とか典型的ですが、的に当てるっていう制約条件に向かって、あとは自由にやらせる。
どう弓を引くのか、どうクラブを振るのかといった試行錯誤の中で、初めて自ら体が連動するんです。その結果としてフォームが出来上がっていくんですね。私の場合、AIの指南のもとでスコアが10近く良くなったんですよ。90前半ぐらいがメインだったのが、今80前半になって!
理解をスキップしている同僚はひとりもいない
牛尾 それはすごい。感覚に頼らず、理論的に正しい基礎をきちんと身につけたことでブレイクスルーが起きて、素晴らしいですね。以前から、勝間さんの勉強法関連の本も参考にしてきたんですが、基礎が重要ってすごく書いていらっしゃるじゃないですか。
印象的なエピソードが、自分の周りのイケてる人たちはハードワークをしてるわけではなく、みんなきちんと休んでる――彼らに共通してるのは、基礎に半年ぐらい時間をかけてしっかり勉強している、と。
勝間 牛尾さんも、理解の重要性を強調していますよね。
牛尾 結局のところ、自分がいかにアンダースタンドしているか、勉強しているかで、レバレッジが大きく変わるんですね。AIを使えば簡単にたくさんのアウトプットを出せて仕事できた気になるものですが、理解がなければゴミを10倍のスピードで生産することになってしまう。
逆に本体が強ければ、AIによってパフォーマンスが飛躍します。まわりの同僚たちをみていても理解をスキップしている人は誰ひとりとしていないですね。理解することに時間をかけてから手を動かすから、結果的に仕事のスピードが非常に速い。
僕はよく「AIって車のイメージに近い」という話をよくしています。

