ここに書いているように、フジテレビ在職中の5月にがんの検査をしています。小倉さんが「膀胱がん」を克服したことで、自分の体のことが気になってしまい、検査を受けたのです。

 5月15日に出た検査結果は、

 検査項目:前立腺がんマーカー(PSAタンデム法)

 結果:正常範囲内

 前立腺がんマーカーは正常でしたので心配ありません

 しかし、検査では異常ないと診断されたのに、どんどん具合が悪くなっていったのです。小倉さんも「さらに検査をした方がいい」とアドバイスをくれました。

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3回目の検査でも「腫瘍が悪性である可能性は低い」との結果

 そこで、別の病院で泌尿器科の非常に優秀な先生に診ていただくことになりました。検査結果は、「前立腺肥大」。つまり5月の検査、そしてこの8月の検査でもがんという診断は出なかったのです。

 でも……がんでした。これが「悪性リンパ腫」の難しいところです。

 8月、さらに行った3回目の検査・尿検査で初めて「擬陽性」との結果が出て腫瘍が確認されました。がしかし、これも「classⅢa(おそらく良性)」だったのです。

 後でわかったことですが、この時、すでに私は悪性リンパ腫だった可能性があったそうです。悪性リンパ腫をまったく疑わない段階で病院に行き泌尿器科で検査をしても、悪性リンパ腫とはなかなかわからないそうです。

 もっと言うと、毎年毎年、人間ドックで検査を受けても、悪性リンパ腫はわからないことがあるそうです。実際、私がそうでした。

 それじゃあ、どうしようもないじゃない!

 つくづく厄介な病気にかかってしまいました。

 

激痛に襲われた

「前立腺肥大」という診断を受けた私は、新たにフジテレビからも通いやすい病院に通うことにしました。

 ところが「排尿障害」は治ってくるどころか、どんどん悪化していったのです。

 トイレの前に立った時に猛烈にいきまないと尿が出てこない。場合によっては「うーん」と、うなってしまうこともありました。人に見せられたものではありません。

 さらに困ったのは「頻尿」です。大体1~2時間ぐらいでトイレに行きたくなってしまうのです。私にとって重要な仕事の一つに映画の試写会があるのですが、映画はだいたい2時間強。クライマックスあたりで映画の興奮と尿意の闘いになってくるのです。

「この映画の流れに乗って興奮したい! でも興奮すると漏れそうになってしまう。だから感情を抑えよう、落ち着け、落ち着くんだ!」

 これでは映画を正しく評価できません。