NHK連続テレビ小説『風、薫る』に相田翔子が登場して話題になっている。相田が演じるのは、独特な柔らかい雰囲気をまとう、上品でチャーミングな男爵家夫人の宮川佳枝。相田は、本作が連続テレビ小説初出演となる。

「笑わないアイドル」Winkで一世を風靡

 本作は、明治時代の医療看護の世界を舞台にした、りん(見上愛)と直美(上坂樹里)、2人の女性の成長を描くバディドラマ。新潟の女学校で舎監として勤務していたりんは近くの村で発生した赤痢の防疫に看護婦として関わったことで再び、看護への情熱を取り戻し、東京へ戻ってきた。そんな中、直美が始めた「派出看護」にナースの1人として参加したりんの最初の患者となったのが佳枝である。

(左から)見上愛、相田翔子(『風、薫る』公式Instagramより)

 佳枝は、自分の体を守る免疫が誤って自身の組織を攻撃する「自己免疫の異常」が原因となるリウマチを患っていた。リウマチは手足の関節に炎症が起きることで手が開きにくい、動かしにくいという症状が出ることが多く、佳枝はスプーンが持てないため、1人で食事ができない日もあるなど日常生活に支障が出ていた。本来ならば病院に入院して療養するのがよいのだが、佳枝は在宅での闘病を望んでいた。穏やかでありながらも自分の意思が強い、気高い女性を相田は、柔らかい笑顔とすっと固くなる表情を使い分けて繊細に演じていた。

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 笑いかけられると思わずりんも微笑んでしまうような笑みを見せる相田は、かつて鈴木早智子とともに「笑わないアイドル」として一世を風靡したWinkで活動していた。今でこそアイドルはそれぞれにキャッチコピーがつけられ、グループではコンセプトが大事にされるが、Winkは最初から“笑わない”ことが売りだったわけではない。

 相田本人も「本番では緊張しちゃって、鉄の棒みたいになってしまうんです。テレビに出ても、緊張のあまり顔が硬直して無表情」と本当に“笑えなかった”ことを明かしている(※1)。当時の所属事務所の社長からは「お前らもっと笑え、家で鏡を見て特訓しろ」とも言われたそうだが、次第に“笑わない”ことを個性として売り出すようになった。