調べてみると、中央卸売市場方面に向かう支線がこのあたりから分かれていたようだ。支線は1980年代前半に廃止されており、廃線跡は線路のカーブに沿うようにマンションなどに生まれ変わっている。

1980年代前半、先に廃線になった支線(白鳥支線)の跡。マンションなどが建ち並ぶ市街地に

 この先で名古屋港線は下り坂を下って地上に戻り、新幹線の高架下を潜ってゆく。ここで新幹線は東に向かい、名古屋港線はまだまだ南に一直線だ。

 地上に降りた廃線跡には、ところどころに踏切の跡がある。現役時代末期、名古屋港線には週3日各1往復しか列車が走っていなかった。もちろん、踏切を通るクルマは一時停止をしなければならない。ドライバーの立場になるとなんだかストレスを感じてしまいそうである。

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すっかり草が生い茂る貨物線(写真右)
どことなく懐かしさを感じる注意喚起
地上に降りた廃線。踏切があった痕跡

 いまは踏切は廃止されているから一時停止の必要はない。また、国道1号など交通量の特に多い通りと交差するときには、築堤に登ってそのまま跨道橋で渡るところも少なくない。旧東海道との交差地点には踏切があったようで、「臨港線踏切」という名前が近くのバス停に残っていた。

新幹線と分かれてからも、住宅地に挟まれて南に向かう貨物線跡
東海通と交差する
バス停の名は「臨港線踏切」。いまは踏切は廃止されている
細い住宅地の路地が貨物線と交わる小さな踏切跡

「90年前から変わらないスゴい橋」

 住宅地の中を抜け、巨大なマンションの建ち並ぶ一角を横目に進むと、左手にはららぽーと名古屋みなとアクルスが見えてくる。2018年に東邦ガスの工場跡地にオープンした、巨大ショッピングモールだ。