「この人と一緒に人生を歩むことが出来たら」
山崎によれば、このとき安倍は誰よりもストイックに練習する一方で、キャスト、スタッフ全員分のおにぎりを持ってきたりするので、どうしてそこまで気遣いができるのだろうと感服させられたという。二人が交際を始めたのはその公演が終わってからだった。
《仕事が終わったらすぐに家に帰り、日々の生活にも真剣に向き合っている彼女の姿を見ているうちに、この人と一緒に人生を歩むことが出来たら幸せだろうなというイメージが湧いたのだと思います》と山崎は振り返る(山崎育三郎『シラナイヨ』ワニブックス、2016年)。
その後、山崎の所属事務所が倒産したときや、ドラマに挑戦するなかで悩みを抱えたときも、安倍は一緒に考えてくれ、彼に新しい事務所が決まると喜びを分かち合ったという。2013年には二人は双方の事務所と話し合い、そこで決めたとおり、2015年、彼がミュージカル『エリザベート』への出演を終えたあと、12月に結婚した。
二人とも母に…子育てを通じて気づいたこと
現在、飯田は息子と娘の2人、安倍は3人の息子を持ち、いずれも子育てが中心の生活を送っている。
飯田は、モーニング娘。時代の後輩ながら母親としては先輩である辻希美によく連絡を取っては、相談に乗ってもらうこともあったとか。飯田によれば《彼女[引用者注:辻]は「たまにカオリンも力抜いたらいいんだよ。それでも子どもは育つから」なんて言ってくれます。そう言われると、楽になったりしますね》という(「ヨミドクター」2021年8月20日配信)。
飯田は5年前のインタビューでモーニング娘。時代を振り返り、当時はずっと競争で、休んだらほかのアーティストに抜かれてしまうと思うとほとんど休めず、《寝ている間も仕事のことを考えているような感覚でした。もっと肩の力を抜いてもよかったのかもしれないんですけど、戦場に立てば人ってそうなるのかなと思います》と語っている(「ヨミドクター」2021年8月27日配信)。
しかし、芸能界で一生懸命やった経験は、以下のように子育てに生かされているともいう。娘へのアドバイスなど、いかにもモー娘。のリーダーとして後輩を指導してきた飯田らしい。
《息子がサッカーをやりたいって言い出したら、目的に向かってしっかりサポートします。(中略)一方、娘は歌が好きで、「かわいくしたい」って言っているので、かわいくなりたいんだったら、虫歯になっちゃだめとか、汚い言葉使いはいけないよって話をしています》(同上)

